高齢者と東海大生がボッチャ体験 多世代交流の場に〈秦野市〉
広畑ふれあいプラザ(秦野市下大槻174-4)の「いきがい型デイサービス」木曜班で12月7日、東海大学生が企画・運営したボッチャ体験教室が開催された。
「ボッチャ」とは、重度脳性麻痺者や同程度の四肢重度機能障害を持つ人のためにヨーロッパで生まれたスポーツ。赤色と青色のボールを6球ずつ投げたり転がすなどし、白色の目標球にいかに近づけるかを競うもので、障害の有無を問わず楽しめる。
今回、社会福祉士を目指す学生と高齢者が触れ合う多世代交流の場として、高齢者にとっては楽しみや元気の源にしてもらうため企画された。また、学生にとっても達成感を味わい、高齢者への理解を深めるなど学びの場とすると共に、ボランティアの高齢化が課題となる中、新たな担い手の確保につなげる目的がある。
当日は、東海大学健康学部健康マネジメント学科の妻鹿(めが)ふみ子教授と、ゼミ生6人がデイサービスのボランティア8人と利用者9人でボッチャを体験。参加した利用者の佐藤弘さんは「こういった球技をやる機会や大学生と交流できる機会は滅多にないので、とても楽しかった。大学生の年代の人たちは孫みたいなものなので、またいつでも来てほしい」と話した。
企画・運営を行った学生は「学生ということで受け入れてくれるか緊張や不安もありましたが、皆さん温かく迎えていただき安心しました。今回のボランティア参加は社会福祉士を目指している私たちにとって貴重な経験になりました」と感想を述べた。また、妻鹿教授は「『多世代交流』という言葉を様々な方面から耳にする時代になったが、一方でそういった場を経験する機会はまだまだ不足している。今回の取り組みで少しでも多世代交流の方法や手段の気付きになってくれたらうれしい」と語った。