『光る君へ』オープニングに登場する平安京ジオラマが圧巻!【平安京創生館】
平安京創生館は、平安京を体感できる貴重なスポットです。館内には平安時代の風俗や町並み、きらびやかな絵巻などが展示されています。中でも目を奪われるのが巨大なジオラマ。ではでは平安京の昔をのぞき見してみましょう。
平安京創生館について
平安京創生館は、平安時代の「造酒司(みきのつかさ)」倉庫跡に建つ京都アスニー(京都生涯学習センター)1階内にある展示施設です。
平成18年(2006)10月に開館した平安京創生館には、平安京建都1200年を記念して平成6年(1994)に製作された平安京復元模型の他、法勝寺復元模型、陶板壁画の洛中洛外図屏風、平安装束体験コーナーなどがあります。
平安時代の京へ!
平安京創生館に入ってまず目に飛び込んでくるのは、大きな屏風絵です。
これは、源氏物語車争図のレプリカで、葵祭を見物に来た牛車が場所取りで争っている様子が描かれています。
絵巻の向かい側には、体験コーナーがあります。
こちらでは、平安時代の装束を着たり、貝合わせ・囲碁・すごろくなどで遊ぶことも可能です。
法勝寺復元模型
体験コーナーから奥中央には、大きな塔が目を引く法勝寺復元図。
平安時代後期の白河上皇が造営した寺院です。
今の岡崎に建てられたもので、当時は法勝寺を始め、「勝」の字が付く寺院が次々と造営されたことから「白河院」と呼ばれていたそうです。
法勝寺伽藍の中心的な建物が、八角九重塔。
高さはなんと81mもあったそうです。
この九重塔があったのが、今の京都市動物園にある観覧車付近。
もし動物園に行く機会があれば「法勝寺九重塔跡」の石碑を探してみてください!
北野天神延喜絵巻
法勝寺復元図の奥壁際には、平安時代から現代までの土層パネル、その隣には「北野天神縁起絵巻複製」が展示されています。
「北野天神縁起絵巻」は、北野天満宮にお祀りされている天神さん・菅原道真の生涯を描いたものです。
こちらには、道真が大宰府へ旅立った場面や怨霊になって都に雷を落とす場面などが展示されていました。
古文書は読めないけれど、絵の方は何となく理解できて興味深かったです。
出土品や絵巻から見る平安京の暮らし
1つめの部屋一番奥には、壁いっぱいに洛中洛外図屏風の陶板壁画があります。
これは安土桃山時代の絵師・狩野永徳の手によるもので、織田信長が上杉謙信に送ったと伝わり、上杉本の洛中洛外図屏風と呼ばれています。
とてもきらびやかで、じっくり見てみると京の四季や祭り風景が描かれていました。
本物ならこんなに近くで見られないので、ちょっと得した気分でした!
壮大な平安京が目の前に!
次に入ったのは1000分の1の縮尺で作られた「平安京復元模型」があるメインルームです。
復元模型は、思っていた以上の大きさでびっくり!
朱雀大路通りを中心に左右に位置する西寺と東寺。
そのずっと奥に大極殿。
巨大すぎて間近で見られないのが残念です。
でも案内係の方が丁寧に説明をしてくださいました。
今も残る東寺や大覚寺(下の写真です)、神泉苑(大きさは違いますけれど)も教えてもらって、興奮してしまいました。
臨場感ある写真の撮り方も教えてもらって実践!
少しはリアルに感じられます?
ご存じの方も多いかと思いますがこちらの「平安京復元模型」、実は『光る君へ』のオープニングに登場しています。
「おお、平安だぁ」
鳥羽離宮復元模型
「平安京復元模型」と朱雀大路でつながっている(案内係さんに教えてもらった!)のが「鳥羽離宮復元模型」です。
鳥羽離宮は白河上皇が院政を敷くために創建した御所です。
今の城南宮は、鳥羽離宮内になります。
今は見る影もない大きな池や鴨川もあります。
平安京は今の名残の地名や通りがあるので、なんとなく平安を実感できたりしますが、京都南部にあった鳥羽離宮はほとんど名残が無い。
なので、残念ながらあまり平安時代を偲ぶことができませんでした。
豊楽殿復元模型
「鳥羽離宮復元模型」の隣にあるのは、「豊楽殿復元模型」です。
豊楽殿(ぶらくでん)では、外国の使者を迎えての宴会や大嘗会などが行われた施設である豊楽院の中心的な建物でした。
朱色がきれいで、平安神宮の大極殿を彷彿とさせる建物でした。
繊細なだけでなく迫力も抜群の模型は、平安時代好きだけでなくジオラマファンにもおすすめです!
平安神宮大極殿
平安京創生館の基本情報
住所 京都市中京区丸太町通七本松西入
電話 075-812-7222
入館無料
見学可能時間 10:00~17:00(入館は16:50まで)
休館日 火曜日(祝祭日の場合は翌日)・年末年始
アクセス バス「丸太町七本松」徒歩すぐ
HP:https://asny.ne.jp/souseikan/index.html