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マイクロソフトを抜いたエヌビディアって何がすごい?入山章栄が解説

文化放送

6月18日のニューヨーク株式市場で、アメリカの半導体大手、エヌビディアの時価総額が3兆3352億ドル(日本円で約526兆円)となり、マイクロソフトを抜いて、初めて世界トップとなった。

野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)6月19日の放送は、ジャーナリストの入山章栄氏(週替わりパートナー)がこのニュースを受けて、エヌビディアとはどんな会社か解説した。

野村邦丸(パーソナリティ)「世界中で半導体不足といわれる中で、今、エヌビディアが飛ぶ鳥を落とす勢いなんだそうですね」

入山章栄「これ、大ニュースですよ。エヌビディアは、世界で最も注目されている会社なんです。何をやっているかというと、半導体を作ってる会社なんです」

邦丸「半導体を作る会社の中でも、この会社は何がすごいんですか?」

入山「今、生成AIが世界中でブームになってるわけです。世界のハイテク産業は生成AIが人類を変えるということで盛り上がってるんですね。その生成AIを動かす時に、半導体が必要なんです。今までも、パソコンやスマホなどに半導体は入っていたんですけど、エヌビディアは世界で最もレベルが高い生成AI向けの半導体が作れるんです。エヌビディアの半導体は生成AIの時代、色々なところに入っていくだろうという期待値で株価が上がって時価総額がものすごく上がっているんですね」

邦丸「今、エヌビディアの独壇場だということですね」

入山「半導体は、大きくいうと設計図を作るイメージのファブレスと実際に組み立てるファウンドリがあるんですね。エヌビディアは設計だけをやってる会社で、自分たちで工場を持って作っていないんです」

邦丸「日本の半導体のほうは、どうなんですか?」

入山「日本は設計をやる方はちょっと厳しいんです。ですが、工場で作るほうは得意なんです。細かいものを作るのは、日本人は得意。半導体はきれいな水が必要。日本は水がきれい。ファブレスは苦手だけど、ものを作るほうは強いと世界で思われているんです。ですので、ファウンドリの会社である台湾のTSMCが熊本に工場を作った。同じような狙いで日本人が作ったのが北海道にあるラピダスという半導体の会社。ここも、千歳に大きな工場を作っています。今、世界中の半導体企業が日本に注目してるんです」

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