「洋服？」「買う？」文をつなげて考えられなくなってきた認知症の母 #母の認知症介護日記 197
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
相変わらず、母・あーちゃんはお財布もお金もなくしてばかりいて、ワフウフさん姉妹はお金の動きを追えずにいました。父がまだあーちゃんのお金を取っているのかどうかも、謎のまま。しかし、そんな状況でもあーちゃんは、週に一度父に誘われるがままお出かけに行ってしまい、ワフウフさん姉妹はモヤモヤ……。うれしそうに出かけていたかと思えば、父が立て替えたお金を支払ってくれないことに腹を立て、「もう一緒に買い物に行かない！」と言うこともあるあーちゃんですが、きっとそんなこともすぐに忘れ、父から誘われたらまた行くのだろうと、ワフウフさん姉妹はあきれています。
本当はお散歩をしたかったけれど…
施設の面談と契約まであと3日。ワフウフさん姉妹は、なんとかあーちゃんの口からハッキリとYESの返事を聞きたいと思い、ランチに誘いました。しかし、言葉を尽くして説得するも、あーちゃんの口からは「お金がかかるでしょ？」「どうやって家を出るの？」「きっと父は怒り狂って探すわよね」と質問ばかり。結局、明確な答えを聞けないままとなってしまいました……。
あーちゃんから施設入所に関して明確な答えを聞けずに終わった私たちは、気を取り直して散歩に出ることに。しかし、外は思いのほか寒く、薄着のあーちゃんは寒そう……。
あーちゃんが大丈夫だと言うので、散歩に向かうと……。案の定「寒いっ」と言い始めました。仕方なく、近くのお店へお手ごろな上着を調達しに行ったのですが……。
あーちゃんが好きそうな服はなく、本人も購入を拒否。
でも、明らかに寒いので、私たちも根気強く説得します。
どうやら、「寒いから防寒が必要」「洋服を買う」という流れが理解できないらしく、会話の内容にピンとこない様子のあーちゃん。
結局、同じことを繰り返し言うだけの状態になってしまったので、散歩も買い物も諦めて、ショッピングモールを練り歩いてその日は終了となりました。
あーちゃんからYESの返事を聞き出せないまま終わってしまったランチの後、少し散歩をしようということになりました。この日は良いお天気でしたが、強い風のせいで寒く、ニットのアンサンブルだけで来ていたあーちゃんも最初は大丈夫と言っていたものの、いざ外に向かうと「寒いっ」とひと言。私たちは、近くにあるお店でお手ごろな上着を見繕うことにしたのですが……。
入ったお店には、残念ながらあーちゃんが好きそうな服はありませんでした。あーちゃんも「いらないわよ！ 私、たくさん洋服を持ってるもの！」と購入を拒否。でも、そのままの格好だと寒いので、一枚洋服を買って散歩をしようと説得したのですが、「洋服？」「買う？」と言って、なんだかピンとこない様子。
どうやら「散歩するには寒い」というのも「寒いから防寒が必要」というのも理解しているものの、それが「洋服を買う」ということとは、あーちゃんの中では結びつかないようです。何度説明しても洋服はいらないと言うので、上着の購入もお散歩も諦めて、ショッピングモールを練り歩いてその日は終了。ところどころ桜も咲いていたので、本当は外を散歩したかったのですが……残念！
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あーちゃんの今の状態を見ていると、予定通りに動けるとは限らないですね。説明しても理解できなければ諦める、というワフウフさん姉妹の対応は、あーちゃんにとってもストレスが少ないように思います。予定はあくまでも予定、というくらいの気持ちでお出かけするのが、お互いちょうどいいのかもしれません。
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