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【地方の文化拠点再生へ】クラファン支援プロジェクト「♯ミニシアターへ行こう」の第一弾は高田世界館(上越市)

にいがた経済新聞

古くなったスクリーンも張替えが急務

国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営する株式会社MotionGallery(東京都中央区)は、全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)によるミニシアターを対象とした支援プロジェクト「♯ミニシアターへ行こう」のクラウドファンディングをサポートする。ミニシアターとは、4スクリーン以下で、単館系・アート系と呼ばれる作品を主として上映する劇場。

全国にミニシアターの存在は、次の才能を出す場所にもなっており、映画文化の礎とも言える重要な施設だが、経済性が難しい業態であり、経営が難しい状態が続いている。

旧式の上映機。今も名画の上映などで活躍している

コロナ禍では、自粛要請等により全国で閉館の連鎖が起きた。3億3000万円以上を118劇場103団体に分配した「ミニシアター・エイド基金」などの支援により、なんとか多くのミニシアターが危機を乗り越えたが、デジタル映写機(DCP)買い替えをはじめとする設備の老朽化など、大きな設備投資がいま全国のミニシアターに迫っており、新たな危機 を迎えている状況だ。

高田世界館のロビー

そして支援プロジェクトの第1弾として白羽の矢が立ったのは、上越市の高田世界館。同館は明治44(1911)年に建てられた建物で、現存する映画館としては日本最古級と言われる。建物の老朽化などから、一時は取り壊しの危機にも瀕したが、2009年に市民が主体となって保存運動を立ち上げ、その後設立されたNPOが建物を引き継いでいる。

古くなったスクリーンも張替えが急務

2014年に定期上映再開にこぎつけ、コロナ禍での売上の落ち込みも、映画ファンや地域の方々からの寄付等でなんとか乗り越え、直近の2023年度では過去最高の来場者数を記録するまでになった。その一方、映写機の故障により入れ替えを余儀なくされたり、屋根修繕をするなど大きな設備投資がのしかかった。

今回のクラウドファンディングの概要は、期間が本日(2024年7月11日)から10月31日の23時59分まで、目標額は850万円。用途としてはプロジェクターの交換費用 、スクリーンの張り替え、Tシャツ製造機(プリンター)導入費用、物販促進費用などに充てられる。

デジタル映写機の交換費用の補填だけでなく、映画館を支える新たな収益の柱=物販事業を創設するためのベース資金としたい思惑。自立自走の経営を目指す。

【関連リンク】

「高田世界館のクラウドファンディング」についての問合わせ

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