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ワームの形とサイズを一つに縛りアジングしてみた【熊本・上天草】本命不発もメバル手中

TSURINEWS

アジングワームで釣れたメバル(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

昨今、アジングはブームを極め、各メーカーから多種多様のワームが発売されています。しかし、どれを選べば良いか検討も付かず、全て釣れそうな雰囲気ムンムンのワーム達を目の前にし、「大人買いしたいけど、買えない……。」と残念な気持ちでいっぱいで店頭に立ち尽くす筆者。そこで今回は、沢山持ち込みたい気持ちにブレーキをかけ、ワームの種類とサイズを縛り、カラーも5色に厳選した実験釣行の様子をご紹介致します。

縛りを設けてアジング

30cm級のアジが釣れているとの情報から、上天草一帯をチョイス。広大な上天草一帯のフィールドから、潮通しの良い港である「合津港」「小屋河内港」の2港に絞り、ラン&ガンスタイルで望むことにしました。

使用したタックル

・ロッド:PSR60 The Next Stage
・リール:13’ソアレCI4 C2000PGSS
・ライン:エステル0.3号
・リーダー:フロロカーボン0.8号

チョイスしたワーム

この時期は、小さなイカがベイトになる為、シルエットが酷似する「Jr.(ジュニア) 1.3inch」縛りとしました。

今回使用したワーム(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

水質に対応する為選択したカラーバリエーションは、筆者の鉄板カラー「ふよう」に加え新色の「そら」「ぱっしょんふるーつ」「黒ごまみんと」「うーぱーるーぱー」の4色を加えた5色としました。

カラーバリエーション(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

実績のある合津港から釣り開始

やはり、有望な潮通しの良いポイントは、すでに先行者の姿があり、竿を出すのも極めて厳しい状況。しかし、先行者が嫌ったであろう、ストラクチャーの多いポイントは空いており、そこへ入ることは出来そうです。

その限られたポイントの中でも、川の流れ込みがあり、ベイトの気配がある場所に的を絞り、竿を出すことにしました。理由としては、川から流れ着くプランクトンを目当てに、アジが寄っているのではないか?と予想したからです。

合津港(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

アクション

プランクトンの漂着を意識してのポイントですので、完全なるアミパターンを自分なりにイメージして演出出来る様に、軽いジグヘッド(0.5g〜0.9g)でフワフワ〜っとさびくアクションで攻めていきます。

街灯の灯と堤防で生まれたシェードの前に、ふわ〜っと流れ着くプランクトンを演出する感じです。

トレースするコースは、潮流方向とプランクトン漂着予測場所を、海面に浮かぶストラクチャーの流れる方向を観察し、設定していきます。

ワームのカラー設定

水質から見て、少し濁りのある海域の為、まずは「ぱっしょんふるーつ」をチョイスします。その後反応が無ければ、同じチャート系の「うーぱーるーぱー」へ変更。

その後は、アピール力が強いのが裏目に出てる可能性もある為、クリア系の「そら」→鉄板色の「ふよう」とローテーションし、それでも反応が無い場合は、チャート系とクリア系の中間である「黒ごまみんと」を投入する作戦です。

待望の一匹目

シェード付近をネチネチ漂わせるアクションを続けていると、「トン……」と微かに響くアタリがありました。少し送ってから合わせると、鋭い引きです。

トルクフルな走りで、「まさか30アジ?」と思いましたが、「トントン」と叩く走り方。浮いて来たのは、良型のメバルでした。

サイズとしては20cm程でしたが、中々のファイトぶりに、「大きいアジでは?」と期待してたので、少し残念な気持ちは残りますが、嬉しいゲストに感謝です。

メバルがヒット(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

同じパターンで連続ヒット

これはパターンだと直感で理解し、同じコースとレンジをトレースしてみます。するとすぐに反応が返って来ました。またも同サイズのメバルがヒット!

コレは「アジング」ではなく、「メバリング」が成立したと判断しました。その後は、メバリングに気持ちを切り替え、更にサイズアップを狙います。

メバルが連続で釣れる(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

4匹キャッチ後反応が無くなる

4匹を連続キャッチした後に、ショートバイトが続き、ヒットから遠ざかります。更にあたりすら消えてしまいました。タイドグラフで確認するも、潮はまだ動いている様子。

カラーを見切られたと判断して「うーぱーるーぱー」へチェンジします。するとすぐに反応が返って来ます。

ヒットです!しかし、残念ながらサイズダウン……。ショートバイトの相手はこのサイズのメバルと分かり、優しくリリースしてこの場を離れることにします。

第二のフィールド小屋河内港へ移動

ここも川の流れ込みがあり、プランクトンが溜まってると予想されるフィールドです。早速、沈み瀬の見える有望なポイントへ入ります。

小屋河内港(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

ひったくる様なアタリが

水質的には、沈み瀬がハッキリ見える為、透明度が高いといった印象ですが、ワームカラーは「うーぱーるーぱー」を継続して使用することにしました。

着水してカウント5で糸ふけをとり、サビいていくアクションでアプローチして行きます。トレースするコースは、「沖から流れつくプランクトン」をイメージして、沈み瀬より少し沖に投入し、沈み瀬の付近を通過し、堤防壁に溜まる状態を演出してみます。

すると…いきなり強烈なアタリが!トルクフルかつ叩く様な走りです。「ここでもメバリング成立か?!」と期待しましたが……浮いて来たのは「カサゴ」です。

サイズが可愛いので海へ優しくリリースします。

カサゴをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

その後はカサゴの猛攻

このフィールドでは、カサゴが好活性の様です。中には「うーぱーるーぱー」のカラーに、飛びついて来る強烈な当たりもありました。

まさに、一投に一匹が果てしなく続く様な気配。産卵前の荒食いなのか、良型のお腹は大きく産卵間近なものも。

「釣れる」のは嬉しいのですが、「カサゴ」は成長の遅い魚種ですので、大切にしたい事もあり、このポイントを離れることにします。

街灯は無いも有望なポイント

潮通しが良いポイント程、アジングにはもってこいのフィールドと判断。しかし、街灯がありません。街灯を基準にナイトゲームを構成しがちな筆者ですが、隣接する施設の灯が程よく延び海面には少しベイトの雰囲気があります。

川の流れ込みと、沖の水道へ引かれて行く潮が合わさった流れが、沖堤防へ当たり、手前で緩むポイントを発見。ここで竿を出すことにします。

引かれ潮の沖から、緩むポイントまでのコースを、カウントでレンジを変えながらトレースしていく作戦でアプローチしていきます。

使用するカラーは、筆者の鉄板「ふよう」です。カウント10で思い描いたコースをトレースしていくと、激しいアタリが……ヒットです!

もの凄い速度で走ります。しかし、ドラグセッティングが甘かった様で、ジグヘッドとリーダーの結び目でブレーク……。残念ながら、相手の姿を見ることはできませんでした。

その後、反応も無くなり、魚の気配も消え、深夜となりましたので、ここで無念の納竿としました。

釣行を振り返って

今回の釣行では、ワームの形状が効いたのか、周囲のアングラーの激渋な状況とは相反して、メバルとカサゴが好調でした。ワームサイズがどハマりし、マッチ・ザ・ベイトだったと振り返ってみて確信できます。

しかし、本命のアジに出会えてないことは、ボウズと言えるので、アジングとしては課題が残りました。

更に、アピール力の調整として、同じ形状のワームでサイズが異なる物を持ち込み、バリエーションを増やせば、釣果を伸ばす引き出しになると感じた釣行でした。

皆さんのご参考になれば幸いです。

<松永一幸/TSURINEWSライター>

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