八王子学園八王子中学校 東日本ダンスコンで金 「努力報われた」12人の夢
全日本小中学生ダンスコンクール東日本大会が8月16日から3日間神奈川県相模原市で行われ、八王子学園八王子中学校(台町)のダンス部が中学生・学校参加の部で金賞を受賞した。5回目の出場でようやく勝ち取った賞に、同部のメンバーは「努力が報われた」と喜びを噛み締めた。
金賞は16チーム
同コンクールは朝日新聞社の主催。ダンスを通じて健やかな体づくりと、気持ちを一つにして頑張る姿を応援しようと2013年からほぼ毎年開催されている。東日本、西日本、東海、九州の4ブロック大会を経て、各大会の上位校は10月に国立代々木競技場で行われる全国大会に出場できる。
「中学生部門・学校参加の部」には計60チーム、1035人が出場。金賞は16チーム、銀賞は26チーム、銅賞は18チームが選ばれた。
5回目の出場で金賞を獲得したのは、八王子学園八王子中学校のダンス部チーム「彼氏のLINEは既読スルー」。「チーム名から印象に残りたい」とメンバーらで決めた名前だ。3年生8人、2年生2人、1年生2人の計12人で、強豪校と比較すると「小規模」。通常は平日や土曜日など週3日の練習に励んでおり、顧問の落合悠能(ゆうの)教諭のほか、同校の高等学校卒業で現在大学4年生の村上遥香コーチが指導に携わる。
10月に行われる全国大会への出場枠6チームには選ばれなかったが、創部12年目にして初めての金賞に「私たちの代で受賞できてとてもうれしい」とダンスリーダーの西山夏乃さん・橋本果怜さん(共に3年生)は話している。
中学生らしさ選曲に生かす
今回、東日本大会のために仕上げた曲目は「おジャ魔女カーニバル‼」。過去には大人っぽいダンスナンバーにチャレンジした年もあったが、今年は「元気に明るく中学生らしい作品」を目指し決めた。
曲の最初と最後に「電車の発車音」「ドアを開ける音」などを入れ物語風の構成にしたため、「ダンスだけではなく演技で見せるところが難しかった」と落合教諭は話す。ダンスパートはスピード感のある激しい動きが多く、体力的にも「かなりきつかった」という。そんな中でも、動きを揃えたり、表情で観客を魅了したり、試行錯誤しながら振りを体に入れ込んだ。大会を振り返り、西山さん・橋本さんは「賞が発表された瞬間は夢かと思った。例年以上に大変な練習だったが努力が報われた」とうれしさを語った。
同大会では同部のほか、銅賞に打越中学校のダンス部も選ばれた。