『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』監督コンビが正式発表、シリーズの重鎮が復帰 ─ 「満足できる結末ができあがっている」
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズの最新作、『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース(原題)』の監督に、過去2作に携わってきたボブ・ペルシケッティ&ジャスティン・K・トンプソンが就任したことがわかった。米が報じている。
本作はシリーズ第2作『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)から続く3部作の完結編。ペルシケッティは第1作『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)で監督チームの一員を担い、前作『アクロス・ザ・スパイダーバース』では製作総指揮を務めた。また、トンプソンは『スパイダーバース』の美術監督を経て、前作では監督チームに加わっている。ともにシリーズのカギを握ってきた人物が、3作目では監督としてコンビを組むことになった。
ペルシケッティ&トンプソンは共同で声明を発表。「マイルスの物語に最初から参加できたことを光栄に思いますし、その結末を監督できることに心から興奮しています。このプロジェクトに毎秒注がれてきた創造性と心遣いに力をもらってきました。本当に満足できるエンディングができあがりつつあります。ファンの皆さんに体験していただけるのを楽しみに、自分たちの全力を尽くします」。
脚本・製作はシリーズ全作を手がけるフィル・ロード&クリス・ミラー。「ボブとジャスティンの仕事はシリーズのDNAに織り込まれており、2人の情熱は、マイルス最後の冒険となる本作の全フレームに輝いています」と絶大な信頼を明かした。「彼らのように大胆なビジョンと優れた実行力のあるクリエイティブ・パートナーとの共同作業ほどやりがいのあるものはありません。美しく、満足のいく結末を作るため、再びともに仕事ができることに興奮しています」。
共同脚本は前作に続きデイヴ・キャラハム。プロデューサーには『スパイダーマン』シリーズでおなじみエイミー・パスカル&アヴィ・アラッドのほか、『レゴ® ムービー2』(2019)のジンコ・ゴトウが新たに加わった。
ソニー・ピクチャーズ・アニメーションのクリスティン・ベルソン代表は、監督コンビの正式発表を喜び、「チームの全員が、本当に素晴らしいものを作り上げるべく懸命に取り組んでおり、できあがっているものに驚いています」とコメント。「マイルスの物語に満足できる結末を与えるにはさらなる仕事が必要ですが、そのために2人は完璧なコンビだと確信しています」と綴った。
前作『アクロス・ザ・スパイダーバース』との前後編構成となる本作は、当初は2024年3月に、前作との2年連続公開となる計画だった。しかし、緻密なアニメーション製作に長い時間を要しているほか、2023年には全米脚本家組合・全米映画俳優組合のストライキのため製作が中断。公開時期は無期延期となっており、まだキャスト陣のレコーディング作業もという。
監督コンビの発表は、本作にとって久々に到着したポジティブなニュース。近日中にも新たな公開日が決定することを祈りたい。
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