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好きな人からの突然の”未読スルー”。気になってしょうがないし、あきらめられない… お悩み#65

Sitakke

Sitakke

はーい皆さん、ごきげんよう!満島てる子です。

ねぇみんなってさ、連絡取るときって何使ってる
若い子たちって、インスタだったりLINEだったり、時にはTIkTokでやり取りしてまーす、なんてパターンもあったりするわよね。

あたしが学生の頃はというと、まだガラケー全盛期。メールは知ってても電話番号わからないとか、その逆もいたりして。
「あの人の声が聞きたいワ……///」なんて切ない気持ちを抱いても、どうにもこうにも文面だけで我慢しなきゃいけないとかもあったりしてさ。すんごいヤキモキしたもんだったけれど。

ライター・満島てる子

時代はいまや、アプリひとつでどうにかなるもんなのよねぇ。
メッセージのやり取りはもちろん、音声だけじゃなくテレビ通話だって、相手のアカウントを知ってさえいれば気軽にできちゃうだなんて。ほんっと、テクノロジーって感じ(?)。

とはいえ、こう誰かとの距離を縮めていくためのツールが発達してくると、どうしてもそうした道具との付き合い方が人によって分かれてきちゃうもんなのよね。そして、例えば恋の相手が、そうしたツールと自分とは異なるスタンスで向き合っていた場合、それこそヤキモキしちゃうこともあるわけで……。

今回は、そんなお悩みを抱えている方からの相談が、応募フォームの方に来ているようです。

読者のお悩み:好きな人からの突然の”未読スルー”。どうしたらいい?

あらなんと!あなたとっても「好き」に真っ直ぐな人なのね。
気になる人がいても、どうしてもアプローチ方法が迂遠になってしまうあたしとしては、ちょっとうらやましいぐらいの勢い。リンさん、お手紙ありがとうございます!

なるほどぉ、気になる人との連絡がなかなか思うような頻度にならないのかぁ。
前回寄せられたお悩み「仲良しだった友達が、最近はSNSにどハマり。リアルな会話を楽しめない」に引き続き、スマホとの付き合い方というものが割とがっつり絡んできている話題みたいね。

なんだか奇遇な気もするんだけれど、でもこんな悩みが立て続けに出てくるほどに、この現代社会では携帯やタブレットの使用法というか、ネットを介したコミュニケーションのあり方が多様化してきているんだなぁとも、あたし個人としては、このコラム連載を通して感じたりもしています。

相談者さんにシンパシー感じるわぁ~

てかさぁ、今回とっても共感しちゃったのがね!
あたし、リンさんほどの積極性があるかはわかりませんが、それでも会いたい人には食事やらお出かけのお誘い、自分から割とポンッと投げちゃう方なんです(連絡の仕方は「もし〇〇氏の都合のいいタイミングが万が一あったらでよきゆえ……」と、大いに遠回しになっちゃうんだけれどね苦笑)。

しかもそこに加えて、何を食べに行くかとか、何日何時にどこ集合にするかとか。
なんなら日を改める場合もそれっていつごろならいけそうなのかとか、可能な限り相手と積極的にメッセージのやり取りしてパパッと決めちゃいたい方でもあるの。
そうなると、まぁ相手の返事が待ち遠しいったらありゃしないのよねぇ。気のある人だったとしたらもうなおさら!

そもそも日常会話のレベルから、好きな相手とはLINEのラリーを続けたいし、なんなら向こうさえOKなら、スマホ越しでもいいから声が聞きたいと願ってしまう方でもあるあたし。
なので、リンさんのメッセージのスルーを気にする感じとか、「もうテキスト媒体が無理なら電話で聞こう!」と思い立っちゃうところとか、「わぁぁ、あたしも似たようなことしちゃうタイプなのよぉ」と勝手にシンパシーを抱いていたんです。
わかるわぁ。

コミュニケーションって、どこまでいっても相手ありきのものだから...

とはいえやっぱりコミュニケーションって、どこまでいっても相手ありきのもの。
レスポンスが返ってこないことについて、こちらがどれほど思いをめぐらせたとしてもさぁ。それって残酷なまでに向こう次第でしかないから、どうにかする方法なんてマジでないのよね。
リンさんの相手がどんな方かはわからないけれど、もし相手からその後とんとレスがないという場合は、その恋きちんと諦めるしかないかもしれない。

でも「出会いの場に行くことにもなんだか疲れ」るという気持ちも、あたしとしては「本当にそう!」ってなるというか。
日々の暮らしを成り立たせるのだって割と大変なのに、必ず実るかもわからない恋を求めて赤の他人と知り合い、ゼロから関係性を作っていくことにエネルギー使うだなんて非常に億劫。
そんなことするぐらいなら、確かなトキメキを感じる人との今すでにあるつながりを、可能な限り信じていたくなるのは当然だと思うのよ。あんた正しいよ!(←)

……とこんな具合に、リンさんからのお手紙の色々な部分に「そうだよねぇ〜」(前回に続き、また出ました 「Sitakke新CM風」の口調で)となりながら。
あたしもあたしなりに「好きな人とのやり取り」という話題について、ちょっとばかし真面目に考え込んでしまったりしているのでした。


あたしなりのAnswer

さて、リンさん。
あなたにはすんごく共感しつつも、やっぱり「わかる」だけでは事は解決しないわけで。
まずはあたしなりに考えた今回のパターンに関する対処法をご紹介するわね。もし今の相手をどうしても待ちたい気持ちがあるなら、ぜひ参考にしてみてほしいの。
それがこちら!

どうだったかしら。
「仕掛けた上で待つ」という、なんだか置き網漁みたいなやり口だけれど、あたしこれ割と有効だと思ってるのよね。
なんならこの作戦、実践する側にもいろんなプラスの気づきがあるはず。

どうしても「好き」が先行すると「あの人返事くれないかなぁ」って感情に支配されがちだし、その気持ちって時に暴走しちゃうこともあったりするけれど(昔めっちゃ苦労したなぁ……)。

相手のことを考えて、あえてこらえる」。
これをまずやってみると、他人と歩幅を合わせていくっていう、誰かと人生をともにするための基本のキが、それによって少しずつ身についていくような気がするんです。これ、結構大事。


もちろんあたし、リンさんには今そのままのリンさん自身のことも大切にしてほしいなと考えてはいるの。
例えば個人的に気になっているのは、今の相手とじゃあ仮にくっついた場合のこと。
うまくいってくれたらと願いはするんだけれど、現時点でコミュニケーションに関わるスタンスが両者かなり異なっているとすると、将来的にいろんなすれ違いが起きてくるんじゃないかなぁと、あたしとしては思わざるをえないんです。

リンさん側に「これはパートナーだからこそ話しておきたい!」という話題があったとしても、相手にはそれを受け止める余地がないとか。
そんな事例が多発して、結局関係性が御破算になってしまうとしたら、やはり悲しいことよね。

だからね、リンさん。
もしまだあなたが向こうのことを諦められない!という場合、今回アプローチを続けるとしてもまず「自分のため」を前提に、おのれの成長の機会として色々やってみてほしい。
そして、もし相手から音沙汰がなかったり、連絡が取れたとしても「あ、やっぱりこの人、自分とは生き方のリズムが違うのかも」とちょっとでも感じたら、サッと離れることをどうか厭わないでほしいの。

婚活だとも書いてくれていたから、事を急く気持ちもあるかもしれない。
でもまずは何よりも、自分自身を大事にしてあげてください
先ほど紹介した対処法は、そのためのきっかけとして使ってもらえればいいの。
あなた自身の成長の先に、きっと素敵な相手との前向きな未来が広がっているはずだから

リンさんの真っ直ぐな「好き」が、いつかしっかりキャッチされるように。
同じく誰かに気持ちを受け止めてもらえたらなぁと夢想する身として、あなたのことを北の地から応援していますね!

ま・と・め♡

というわけで、今回は「好きな相手とのコミュニケーション」について考えてみました。

冒頭でも書いたように、SNSを中心として、コミュニケーションツールに溢れているこの現代。
本当はやり取りの頻度とかタイミングとか、そういう部分も含めて相性ぴったりな相手と巡り合い、恋に落ちることができたらいいのになぁとはあたしも思うの。

なぜか大抵そうならないんだけどね……不思議(白目)。

もう夏は目前!
サマーロマンスを求めている方々は、今のうちに自分のコミュニケーションの癖みたいなものを見直しておくのもいいかもしれませんね。いい出会いがありますように!

ではでは皆さん、Sitakkeね〜!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部 ナベ子
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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