<水仕事をしたくない人へ>辛い「あかぎれ」対策に役立つ3アイテムとハンドマッサージの方法
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冬場は感染症予防の手洗いやアルコール消毒の回数が増えがちに。確かに感染症対策は大切ですが、一方で手荒れがひどくなることはありませんか? 指先にあかぎれができてしまい、ヒリヒリと痛い、水に触れるとピリッとするなど不快感もあります。そもそも、あかぎれはどうしてできてしまうのでしょうか。
あかぎれの原因は?
「あかぎれ」は、皮膚表面に細い線状の亀裂が入って出血や炎症を起こした状態のこと。その大きな原因は乾燥といわれています。たとえば食器を洗った後で、手の皮膚が突っ張るような感じになったり、カサカサとしたりすることもあるでしょう。これは手がダメージを受けている状態で、皮膚のバリア機能が低下しています。その結果、外部からの刺激を受けやすい状態となり、ひび割れへとつながっていくのです。特に冬場は気温が下がりますし、空気も乾燥するため、注意が必要です。 あかぎれを防ぐには乾燥させないことがポイント。そのためにできる対策を3つ紹介していきます。
100均のゴム手袋であかぎれ防止に
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乾燥などが原因で起きるあかぎれを防ぐには、食器洗い洗剤などが直接手に触れないようにするのもよさそうです。そのための方法の1つが家事のときのゴム手袋です。これは100均などでも販売されていますから、手軽に買うことができそうですね。ゴム手袋を長時間着用すると、かゆみなどの肌トラブルが起きるケースもあります。そのような場合はゴム手袋に直接触れないよう、中に綿手袋を着用するか、天然ゴムが含まれていない手袋を選ぶとよいでしょう。
あかぎれを治せる「ユースキン」
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また水仕事や手を洗った後、入浴の後にハンドクリームやローションなどの保湿剤を使ってケアするのも効果的です。でも、毎日のお手入れがきちんとされていてもあかぎれができてしまうことも。そのときも患部を刺激しないように保湿しましょう。たとえば「ユースキン」は4つの有効成分が「あかぎれ」を治してくれます(指定医薬部外品)。
画像提供:ユースキン製薬
ハンドケアの方法としては、水仕事や手を洗った後にハンドクリームをつけること。そして寝る前の3分間ハンドマッサージも効果的なのだそうです。 ハンドクリームはチューブから出したとき、第1関節くらいまでの長さがあれば適量です。もしあかぎれや手荒れがひどくなったら、第2関節くらいまで。チューブからクリームを出したら手の甲に乗せて、両手の甲で広げていきます。そして手のひらで馴染ませ、指先までしっかりと塗り込みます。爪の周りや指の間も忘れずに。そして親指と人差し指の間を押してマッサージは終了です。クリームがベタついた状態ではなく、「するん」となったら終わりのサイン。5日程度続けると、効果を感じられるのではないでしょうか。
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ユースキンは、最初は有効成分dl-カンフルのスーッとした香りがしますが、馴染ませているうちに弱くなっていきます。
ユースキンはドラッグストアなどで見かけ、もしかしたら子どもの頃から使っているというママもいるかもしれませんね。ユースキンの歴史は長く、1957年に誕生しました。創業者が薬局を営んでいたとき、薬局にきたひどい手荒れに悩む女性が、“ベタつかずに、よく効くハンドクリーム”を求めていました。当時はそのような製品がなく、ご婦人に喜ばれるハンドクリームを作りたいという思いからユースキンができあがったそうですよ。
指先にフィットする形「ケアリーヴ治す力指先用(T型サイズ)」
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あかぎれができてしまい、水仕事をするたびにしみて痛い。そうなったら絆創膏をつけて治してきましょう。ニチバンの「ケアリーヴ治す力」は、ハイドロコイドという特殊素材のパッドで傷口をピタッと密閉して、あかぎれを治していきます。(管理医療機器 家庭用創傷パッド)
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絆創膏を貼ると指先が動かしにくい場合もありますが、「ケアリーヴ治す力」にはT型の形状で指先を包み込むように巻き付けて貼れる「指先用」があります。貼りやすく、隙間ができにくいので水の侵入を防げるのも大きなメリット。また通気性がよいので、皮膚が白くふやけにくくなっています。
指にできたあかぎれは、冬のうちはなかなか治らないものです。でも手を洗ったり消毒をした後の保湿を心がけたり、毎日のケアをすることはできます。あかぎれ対策の商品は他にもありますから、自分に合うものを見つけてください。
文・川崎さちえ 編集・編集部