「海外旅行前」に確認したい“お金のポイント”3つ→「見落としてた…！」「気をつける」
家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。夏休みや秋休みを利用して海外旅行に行く計画を立てている人もいるのでは？ 今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、「海外旅行で気をつけるべきお金」についてご紹介します。
(1)海外旅行保険
海外旅行に行く前に、海外旅行保険に加入しておこうと考える人も多いことでしょう。しかし、実際によく調べてみると、すでに持っているクレジットカードに海外旅行保険が付帯している場合も多いものです。
普段何となくクレジットカードを所有しているだけだと、付帯していることを知らずに過ごしてしまうことも多いもの。海外旅行に行く前に、クレジットカードに海外旅行保険が付帯していないか調べておきましょう。
また、付帯されている場合は“自動付帯”か“利用付帯”かの確認もしておきましょう。自動付帯の場合にはそのクレジットカードを持参すればよいのですが、利用付帯の場合には旅行費用の一部をそのクレジットカードで支払うなど、特定の条件を満たすと保険が適用されます。クレジットカードに海外旅行保険がついていると思っていたのに、補償が受けられないと困りますので、しっかり確認をしておきましょう。
(2)通信費
海外でもスマホを使いたいと考えた時に、Wi-Fiルーターを契約しなければならないと考える人も多いですよね。
もちろん、快適にスマホを利用するために、必要に応じて契約をしておくと安心です。しかし、よく調べてみると、実はすでに持っているスマホの契約プランなどによっては、海外データローミングのサービスが利用でき、Wi-Fiルーターの契約までは必要ない場合も。
ただし、データローミングを利用する場合は、事前に申し込みしないと高額請求につながる可能性があります。また携帯電話会社によって、データローミングで対象となる国や地域が異なるため、渡航先が対象に含まれているか事前によく確認しましょう。設定をしなければ利用できないこともありますから、事前に設定方法などの確認をしておきましょう。
(3)現地での支払方法
海外旅行の前に確認しておきたいのが、支払い方法についてです。クレジットカードなどをメインの支払いに利用するのか、現金もどれくらい併用するのかなどあらかじめ計画を立てておきましょう。
現金を両替したい場合は、できるだけ両替レートの低い両替所で両替できないかなど、両替所の確認もしておきましょう。両替は、するたびに手数料がかかることが多いため、ちょこちょこ少額を両替するよりも、ある程度まとめて両替してしまった方が経済的な場合もありますよ。両替予定の場所の両替手数料などに加え、両替する回数なども計画しておくと安心です。
また、クレジットカードを使う場合は、海外でカード決済の際に「日本円での請求（DCC：外貨建て決済サービス）」を提案されたら、基本的には現地通貨を選ぶ方が有利なことが多いです。店舗側が提示する円換算レートは割高な場合があるため、手数料や為替変動リスクも含めて考慮し、選択時には注意してください。
安心して海外旅行を楽しむために
せっかくの海外旅行ですから、現地では思う存分羽を伸ばしたいものですよね。現地でお金のことを心配することがないよう、事前に計画できるところや調べておけるところは万全な準備をしておきましょう。調べていないことで余計な出費が増えてしまうことも多いので、少しでも余計な出費を抑えたいと考える人は、面倒くさがらずに出発前にじっくり確認する時間をもつことをお勧めします。
あき／家計簿＆家計管理アドバイザー
