猫に『おいで』を覚えてもらう3つの方法 生活に役立つメリットまでご紹介
猫に「おいで」を覚えてもらう方法
おやつを使う
おやつを使って「おいで=おやつ」と結びつける方法です。シンプルで効果的な方法です。まず、猫が飼い主さんの近くにいるときに、名前を呼んでから「おいで」と声をかけます。次に、猫が近づいてきてくれたら「いいこ」などほめて、すぐにおやつをあげます。このときのおやつは、猫が大好きなものにしましょう。そして、少しずつ猫との距離を離しながら「おいで」とおやつのごほうびを繰り返します。
猫の集中力は長く続かないので、1回のトレーニングは5分くらい、1日2~3回くらい行うといいでしょう。1回のトレーニングの中で5回~10回ほどおやつを使って「おいで」を覚えてもらうやりとりをします。猫がお腹が空いているときにトレーニングをするのがおすすめです。また、おやつは小指の爪の半分くらいにしたものを用意します。すぐに食べ終わる大きさにすると猫の集中力が保ちやすく、カロリーオーバーになりにくくなります。
食事や遊びの前の合図にする方法
食事や遊びは猫にとってうれしいこと、楽しいことです。それが始まる前に「おいで」と声をかけることで「これからいいことがある合図」として猫が覚えやすくなります。
ごはんの時間になったら、猫の名前を呼び「おいで」と声をかけます。猫が近づいてきたら、すぐにごはんをあげましょう。おもちゃで遊ぶときも同じように、遊ぶ前に名前を呼び「おいで」と声をかけ、猫が来たらおもちゃで遊びます。
クリッカーを使う方法
クリッカーはボタンを押すと「カチッ」と音の鳴る道具です。猫に正しい行動をしたことを伝えるための合図になります。クリッカートレーニングをすることで、猫を叱らずに行動の訓練をしたりコミュニケーションをとったりすることができるのです。
まず、クリッカーを鳴らしておやつを与えて、音がしたらおやつがもらえることを教えます。次に「おいで」と声をかけて、猫が近づいてきたらクリッカーを鳴らして、おやつを与えます。
猫に「おいで」を教えるメリット
関係が深まる
「おいで」ができるようになると、猫との信頼関係が深まり、楽しい時間が増えます。猫は飼い主さんに呼ばれてうれしくなり、飼い主さんも猫をより愛おしく感じるようになります。
困った行動を止められる
爪とぎしてほしくない場所での爪とぎや、危ない場所に行こうとしたときなどに「おいで」の一言でその行動を止めることができるようになるのです。猫を叱らずに済みます。
命を守る
災害が起きたとき、猫が窓から脱走してしまったときなどの緊急事態に「おいで」を覚えていれば猫を安全に保護することができます。「おいで」とキャリーバッグに入ることをセットで教えると緊急事態に役立ちます。
まとめ
猫に「おいで」を教えるときは、楽しく続けることを意識しましょう。猫に「おいで」を覚えてもらうことで、猫とのコミュニケーションの時間になったり、いざというときに役に立ったりします。愛猫との関係を深めるために「おいで」に挑戦してみてはいかがでしょう。