侍JAPAN監督/井端弘和が語る「二塁盗塁」を絡めると得点に結びつく理由とは!?【少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」】
教えて井端さん!通算149盗塁の走塁技術
井端弘和選手は、現役時代に通算149盗塁、しかも「1シーズン20盗塁」を3度もマークしている。盗塁のコツは何なのだろう。
「二塁盗塁」を絡めると得点に結びつく?
――無死で走者が出て、1アウトずつと引き換えに進塁していっても、一死二塁、二死三塁、次はスリーアウトチェンジです。二塁盗塁は価値が高いですよね。
はい、二塁盗塁を絡めれば、無死二塁、一死三塁、そして内野ゴロでも得点が可能なのです。プロの話で恐縮ですが、2022年セ・リーグのチーム盗塁数は阪神が4年連続1位。計110個のうち、近本光司選手30個、中野拓夢選手23個、島田海吏選手21個と、3人が先陣を切りました。
パ・リーグはチーム盗塁数132個のロッテが断トツ。チーム打率・231はリーグ5位でも盗塁を得点に絡め、チーム得点はリーグ3位。二塁盗塁を得点に絡めました。私は2016年から3年間、巨人の守備走塁コーチを務めました。言わんとすることは、前の塁を狙う積極的な姿勢が、チーム全体に波及効果、好影響をもたらすということです。
【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和