【牧之原】波に乗ってる「波乗りレモン」お茶に次ぐ新名物が誕生
ご当地レモンが誕生したということで、静岡・牧之原市へ。その名も「波乗りレモン」です。レモンを使ったケーキが食べられる古民家カフェも訪れました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへサーフィンのまちで育つレモン
最初はレモン農家の元へ向かいましょう。東名高速道路・相良牧之原ICから車で約10分。勝田という地域にやってきました。
レモンを栽培している波乗りレモン部会の堀内虹弥さんと、村松寿樹さん。2人が所属する波乗りレモン部会とは?
波乗りレモン部会・堀内虹弥さん:
牧之原市がサーフィンのまちを打ち出しているので、波に乗ってレモンを盛り上げて行こうという意味が込められています
レモンを見せてもらおうと思ったら、ちょっと待ってください!
どれも緑色じゃないですか。
(Q.これはまだ熟れていないのでは)
波乗りレモン部会・村松寿樹さん:
そうではないです。グリーンレモンと言って緑の状態で出荷しています
収穫の時期は、10月から2月くらいまで。12月頃に、鮮やかな黄色へと変化しますが、実はグリーンな状態で「旬」真っ只中だという波乗りレモン。
波乗りレモン部会・堀内虹弥さん:
むしろ緑色の方が、黄色いレモンより香りが立って、サワーにしたり料理に入れたりしたときに、他の料理に負けません
波乗りレモンは一品種ではない
さらに、波乗りレモンは酸っぱいものだけではなく、いろいろな味のレモンを栽培していて、その総称が「波乗りレモン」なのです。
品種に関係なく 牧之原の地域で作るレモンをブランド化しようというのが始まり。農家によって、異なる品種を育てているのが特徴なんです。
次に食べさせてもらった品種は、果肉の見た目からして最初のレモンとは違いました。
果肉一粒一粒が大きくグレープフルーツのようです。甘味もありました。
茶栽培からレモン栽培へ
さまざまな種類のレモンが育ち、栽培面積が増加している波乗りレモン。
でも一体ナゼ 牧之原でレモンなのでしょうか?
波乗りレモン部会・堀内虹弥さん:
茶産業の低迷により荒れ地が増え、そこをレモンに植え替えることになりました
もともとお茶の栽培が広まる前は、牧之原市では柑橘類の栽培が盛んだったそうです。30~40年を経て、また柑橘類の畑が広がり出したのが今回の流れ。
元々柑橘類の栽培が盛んだった地域で、この地に実るレモンをブランド化し地域を盛り上げよう。その思いに賛同した地域の42の農家が集まり、はじまったのが波乗りレモン部会です。
レモン栽培は、農家にとって大きなメリットがあります。
お茶の時期は春~秋。レモンの収穫は冬。
お茶をやりながらレモンも栽培でき、農業を長く続けられるメリットがあります。
農家としての収入源が増えれば牧之原エリアの農業も、自ずと盛り上がっていくはず。
おいしい!「金の延べ棒」
そんな波乗りレモンを食べてみたい! ということで牧之原市中にある「古民家カフェ とこ十和」に来ました。
「金の延べ棒(660円)」は、波乗りレモンを使ったスイーツです。
レモンの酸味が甘味といいバランスです。
古民家カフェ とこ十和・山本功子さん:
若い農家が一生懸命やっているという気持ちが伝わってきました。レモンは普段使う食材ですが、海外のレモンではなく、地元のものでやれるので喜んでいます
レモンマンの愛称で広報活動にも尽力する堀内さん。畑から出たら、レモンのかぶり物で活動しているそうです。
波乗りレモン部会・堀内虹弥さん:
全国トップクラスの産地になるように、盛り上がっていけたらと思っています。
波乗りレモンは爽やかな味わいの中に、とっても熱い思いが込められていました。
■店名 古民家カフェ とこ十和
■住所 静岡県牧之原市中734番地
■営業時間 11:00~17:00
■定休 日・月
■問合せ 0548-28-7887