松田町桜観音 お堂保護に寄付呼び掛け 「平安から続く文化財を守りたい」
平安時代に創建された「桜観音」。お堂のトタン屋根の腐食が激しく、耐震補強工事も必要なことから、このほど修繕と補強工事を実施した。工事に関する費用に対する寄付を、地域住民から広く受け付けている。
国道246沿いの見事な桜並木が有名な桜観音(松田町松田庶子1035)。平安時代に創建され、約1100年の歴史を有し、ご本尊の「十一面観音菩薩立像」は有名で、松田町の重要文化財にも指定されている。
現在のお堂は、昭和30年代に庶子戸主会(現庶子自治会)をはじめ、地元住民の協力により茅葺きからトタンに修繕されたもの。しかし、60余年が過ぎていることからトタン屋根の腐食が激しく、塗装ができないことから修繕と耐震補強を決定した。修繕と補強には、約800万円かかることから、桜観音を管理する宝寿院では、修繕費用の寄付を広く募集している。
寄付の受付は、2025年4月30日まで。郵便振替による納入か、年末年始と土曜、日曜は宝寿院への直接寄付も可能。寄付をした方で同意した人には、金額を観音堂内に明記される。宝寿院では「伝統ある文化財の護持にご協力頂ければ助かります」と話す。問い合わせは、宝寿院【電話】0465・82・5852へ。