個室ブースやカフェ、プレイルームなど多彩 新図書館などの妙高市複合施設「まちなか+」10月4日オープン
新潟県妙高市の新図書館を軸とした複合施設「まちなか+(プラス)」が2025年10月4日、市役所や新井駅から近い中心市街地の同市朝日町1にオープンする。個室ブースなども備えた図書館のほか、子育て広場や交流スペース、市民活動室、カフェなどがあり、9月27日、報道機関向けの内覧会が開かれた。
《画像:図書館(3階)の開放的な開架書架》
《画像:雪の結晶をイメージした六角形の「まちなか+」》
同施設は旧図書館の老朽化などから建設が計画され、図書館以外の機能も入れた複合施設として整備された。鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)で、最上階の機械室を含め地上4階建て。雪の結晶を思わせる六角形の建物で、延べ床面積は約2896平方m、建設工事費は約22億1980万円。
《画像:子育て広場(1階)のプレイルーム》
「みんなの広場」と名付けられた1階は、おもちゃや絵本などがあるプレイルームや子育て支援室などがある「子育て広場」、貸館の多目的ルーム、カフェ、交流スペース、市民が気軽に立ち寄れる新聞コーナーなどがある。貸し出し予約した本を図書館閉館後も受け取れる予約本コーナーや蔵書検索コーナーも設置。子育て広場では一時預かりなどの支援サービスも開始する予定。
《画像:カフェ(奥)と交流スペース(1階)》
《画像:交流スペースと一体的にも利用できる多目的ルーム(同)》
《画像:市役所側から出入りでき、気軽に立ち寄れる新聞コーナー(同)》
2階は「創造の場」で、図書館のほか、申し込み制の個室ブース3室、個人学習スペース、防音設計の市民活動室(定員20人)、ボランティアルームがあり、市生涯学習課まなびの交流室が入居する。設置された机は人数や用途に合わせて、自由に組み合わせて使える。
《画像:開架書架のほか自由に組み合わせられる机が並ぶ図書館(2階)》
《画像:防音設計の市民活動室(同)》
「知の拠点」の3階は、図書館の貸し出し窓口や一般書、郷土資料、児童書、絵本などの開架書架、静かな環境で読書や学習ができるよう、壁で仕切られた閲覧室、携帯電話やパソコンなどの使用を禁止したサイレントルームがある。図書館の蔵書数は開館時は約11万8000冊で、将来的には旧図書館より約4万冊多い16万冊に増やす計画だ。
《画像:開放的で明るい開架書架と閲覧席(3階)》
《画像:絵本コーナー(同)》
《画像:図書館は窓口のほか自動貸し出し機も各階に設置(同)》
図書の貸し出しは、基本的には市民と市内に通勤、通学する人が対象で、マイナンバーカードでも貸し出しが可能。図書の貸し出し以外は館内は誰でも利用でき、閲覧や学習が可能な席は約200席(固定席は電源付き)ある。全体に窓を大きくした明るい造りで、館内のサインや一部の書架などは妙高山をはじめとする同市の山々をイメージしたデザインとなっている。
《画像:個室(左上、2階)や個人学習スペース(右上、同)、壁で仕切られた閲覧室(左下、3階)、サイレントルーム(右下、同)など用途に応じた閲覧・学習席がある》
全館Wi-Fi完備。開館時間は午前8時30分〜午後10時。2階と3階の図書館は午前9時〜午後7時(土日祝午後6時まで)で、水曜と毎月第3木曜休館。駐車場は17台で、来年度に隣接する元複合施設「いきいきプラザ」を解体し駐車場を整備するため、最終的には約50台となる見込み。
《画像:市役所側からも出入り可能》
図書館長を兼務する小林豊まなびの交流室長は「コンセプトは『本と人とまちをつなぎ、学びが育つ場所へ』で、単なる静かな図書館ではなく、いろいろな目的で使っていただける施設。利用者が交流し合うことによって、新しい活動を生み出していける拠点となれば」と話した。
10月4、5日には古本市や屋台村、プロジェクションマッピングなどのオープニングイベントが行われる。
《画像:「まちなか+」の場所》
妙高市複合施設「まちなか+」10月4日(土)OPEN - 妙高市( https://www.city.myoko.niigata.jp/docs/73766.html )