Yahoo! JAPAN

継続「できる人」と「できない人」の“3つの違い”

saita

継続「できる人」と「できない人」の“3つの違い”

「これをやろう」と決めたのに、なかなか続けられない……。それはもしかすると、“続けるためのコツ”がつかめていないからかもしれません。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「継続できる人とできない人の違い」を教えていただきました。

教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)より新刊発売。

継続「できる人」と「できない人」の3つの違い

何かを続けようとする際に、思うようにいかないことはありませんか? 継続「できる人」と「できない人」には、行動や思考パターンにいくつかの明確な違いがあります。

継続の力は、ちょっとしたコツで誰でも養うことができます。今回は、主な3つの違いを詳しく解説するので、継続することに自信がない人は、1つずつマスターしていきましょう。

1. 目標の具体性と計画性

継続「できる人」

stock.adobe.com

継続できる人は、目標に具体性があり、それを達成するための計画性をもっています。例えば、「痩せたい」と思っているだけでは、いつまで経っても変化はありませんよね。「1年間で体重を5kg減らす」と目標を具体的にすると、月に400gずつ減量すればよいのです。そのために「週3回30分の運動をする」「〇曜日は白米を減らす」など、継続できる人は何をどれだけ行うかを具体的に決めています。

また、その目標を達成するために日々のスケジュールに落とし込み、小さな成功体験を積み重ねることでモチベーションを維持します。

継続「できない人」

stock.adobe.com

継続できない人は目標が漠然としており、具体的な基準や達成方法が不明確です。また、計画を立てないまま行動するため、進捗が見えず、達成感が少ないため、途中で諦めてしまうことがあります。
自分自身に対する指示の出し方次第で、脳のやる気スイッチを入れることができます。まずは、具体的な数字や時期、目的を明確に設定しましょう。

2. 習慣化の意識

継続「できる人」

stock.adobe.com

継続できる人は、行動を習慣化する意識を持っています。たとえば、「朝起きたらすぐに運動する」「夜寝る前に10分間日記を書く」など、続けやすいタイミングやトリガーと結びつけ、どうすれば自分がその行動を続けられるのか、ルーチン化できるパターンを探って定着させます。

朝起きて顔を洗うのと同じで、「このタイミングで〇〇をすると気持ちがいい」「やらないとスッキリしない」と習慣化さえすれば、特別な意志力を使わなくても行動を継続できます。三日坊主という言葉にあるように、まずは3日間継続、次に1週間、と徐々に期間を延ばしていき、3週間継続できれば“継続化”できたといえます。楽しみながら継続期間を延ばしていきましょう。

継続「できない人」

stock.adobe.com

反対に継続できない人は、行動を習慣として定着させる意識が薄いです。そのため、モチベーションや気分に左右されがちで、「今日は忙しいから」「気分が乗らない」といった理由で見送ることが多くなります。この繰り返しが最終的にやめる原因となり、自分がいつも続けられない人だというアイデンティティを形成し、自信を持つことも難しくなります。

実は、行動を継続することは自信の有無とは全く関係がありません。コツを使えば、継続は簡単です。自分にとってチャレンジしやすい方法で実践できるように練習していきましょう。

3. 失敗への捉え方

継続「できる人」

stock.adobe.com

継続できる人は、失敗を学びの機会と捉えます。たとえば、3日間運動できなかったときにその理由を考え、「忙しい日は短い運動に切り替えればいい」「自分に合った方法は何か」といった柔軟な思考をもち、継続できなかった理由と対策を分析し、再び取り組もうとする意欲を高めます。失敗しても、そこから立て直す対処法を知っているのです。

継続「できない人」

stock.adobe.com

一方で、継続できない人は、失敗を「自分には向いていない」「もう無理だ」と思い、うまくいかなかった理由を分析しようとしません。「できなかったからダメだ」と、結果だけを見て否定的に捉えがちです。一度の失敗をきっかけにやめてしまう傾向が強く、完璧主義が邪魔をする場合もあります。

ある一部の行動が継続できなかっただけで、すべてのことを継続できないわけでもないですし、ダメな人間というわけでもありません。否定的な思考にとらわれていないか、確認できるようになりましょう。

楽しみながら継続する力を養っていく

stock.adobe.com

いかがでしたか? 脳は、ご褒美に弱い習性があります。もしあなたが何かの継続を目指しているとしたら、「〇〇できたら自分にこのご褒美をあげよう!」とワクワクすることを考えて実行すると、さらに継続率がアップします。

「継続は力なり」という言葉があるように、素晴らしい習慣は人生そのものを変えるチカラがあります。楽しみながら継続する力を身につけてくださいね!

shukana/webライター

【関連記事】

おすすめの記事