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吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【完デコのリベンジin片倉ダム#1】

TSURINEWS

飾られた超大型の写真(提供:週刊へらニュース編集・関口)

テーマは「完デコのリベンジin片倉ダム」。7月の同湖取材では完封負けを喫した吉田。このままでは終われないと、まわしを締め直し再チャレンジとなった。取材日は9月24日(水)。

片倉ダムにリベンジ

レンタルボート笹川の事務所には大型の写真が数多く飾られている。ブラックバスは元より、ヘラも数えきれない。なかでもひときわ目立っているのが昨年釣り上げられた53&53.5cm。片倉ダムの常連川上氏が昨年、8月と9月にいずれも中島岬上流で釣り上げた見事な魚だ。

吉田康雄

「53cmとはいかないまでも、せめて大台(50cm)は釣ってみたいですね」

写真を見ながら吉田がポツリ。誰もがそんな夢を見て同舟宿の門をたたいているわけだが、今年は昨年のようにいかないのが現状だ。50cm超の総枚数は9月時点で昨年比5割未満であり、尺半超となれば3割にも満たない。とある常連はこのように話す。

常連

「昨年がよすぎたんだよ。これが普通」

常連

「いやいや、これから爆発するかもしれない。何せ今年は異常なほど暑かったから」

舟に荷物を詰め込む(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

さまざまな意見が交錯しつつも、いつかはオレの出番だとチャンスを伺う常連の心中はいかに。

空いているポイントに入る

そんなアツいお得意さまに交じり、オレだって負けないぜと血気盛んに挑戦を挑む吉田。技量・経験値ともに常連には手も足も及ばない吉田が、果たして50cm超を手にすることができるのか。

5時30分、10ftブラックホーク(免許不要艇)に乗り込み出舟。とはいいつつ、吉田の非力エレキでは常連とボート競争したところで勝ち目はない。ならばと10人ほどの出舟者すべてを見送って、空いているポイントに入ったほうが得策だ。

常連を見送って出舟(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

9割方は黒滝方面の上流方向へと向かい、残りは中島方面へと散る。常連の話ではターンオーバーが始まっているらしく本湖筋ならび中流域の水色がよくないことで、黒滝方面に人気が集中しているらしい。現に前日も、アタリは少ないながら黒滝手前の新崩れで49.5cmが出たらしい。

空いている中島方面へ向かうか、それとも混雑必至で黒滝か。吉田が選んだのは後者。

吉田康雄

「自分の目で水色を判断したいですね。そのうえで入る所がなければ、そこでまた考えます」

水色が良い黒滝島表

黒滝までは吉田のエレキだと所要30分弱。往復だと1時間弱。そこから中島方面へとなると朝のプライムタイムを逃すことになるが、こればかりは致し方ないか。

途中のモジリを探しつつ、星の広場を通過すると明らかに水色が変わった。それまでは薄茶褐色だったが褐色が抜け若干だが緑がかっている。水位はほぼ満水。これなら上流に魚が集まっていて何ら不思議はない。やはり常連の情報は当を得ている。

黒滝島表(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

しかし昨日の”ヨンキューポイント”周辺にはすでに2人の先釣者。小坪井沢入口先にも2人、さらに黒滝島裏にも2人。小坪井沢まで入れば先釣者はいないが、あそこは浮きゴミの浮遊次第で釣りができなくなる可能性があり、ゴミ除け道具を持たない吉田には厳しいポイントだ。となると残るは島表か。

無数の枯れ立木が乱立する黒滝島表。見慣れない吉田はしばし幻想的な雰囲気に浸りつつモジリを探していると、滝向の同島先端付近でサイズは不明ながら数発のモジリが出現。

吉田康雄

「ここでやってみたいです!」

次回も「完デコのリベンジin片倉ダム」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年10月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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