<義実家に持ち寄りしんど>食事会におでんはNGですか……?「もっと気を利かせてよ」【まんが】
私はヒカル、30歳のパート主婦です。夫のタカオと、4歳になる娘と仲良く平和な生活を送っています。元々地元が近かった私と夫は、自然とお互いの実家の近くに住居をかまえました。夫は3きょうだいの末っ子で、お姉さんとお兄さんがいます。2人とも結婚しているので、私には義姉が2人、義兄が2人いることになります。普段会うことはあまりないのですが、定期的に義実家で集まりが開かれます。
「サイドメニュー」としか指定がなかったので、メイン料理でなければなんでもいいと判断していました。しかし、義姉のエリカさんから冷ややかな目線で華やかさがない、気が利かないと言われ「私はこういうとき気が利かないのか……」と気付かされた思いです。急に目の前のおでんが要らないものに見えます。おでんを温めている間、とてもみじめな気持ちになりました。「もう帰りたいな……」
おでんが温まってから、食事会がはじまりました。夫をはじめ、義父たちはおでんを喜んでくれました。「ちゃんと土鍋で作っているからお店のようだ」「味も良い」「大根しみしみ」と盛り上がっていました。その様子をみて子どもたちも手をつけ始めます。予想に反して好評なおでんに私は胸をなでおろしたのです。(ああ、受け入れてもらえてよかった……)ですが……そのことが余計に義姉たちをイラつかせたようです。
出来上がるまで待っていてほしいなんて、一言も言っていません。夫も気をつかってくれていたのに、義姉たちだけがイライラしているのです。私だけ手作りの料理を持っていったこと自体が、義姉たちから見ると「空気の読めない行動」だったのかもしれません。でも、メニューの指定もなかったですし、そもそも持ち寄りの食事会は「誰が何を持ってくるか」ということも、楽しみの1つなのではないでしょうか? 義父たちが喜んでくれたことは救いでしたが、今後は何を持っていっても、文句しか言われないような気がしてきました。喜んでもらえるようにと、丹精込めて作ったおでんと私たちの時間。とても勿体ないと感じたのです。
【義姉・ランの気持ち】愚痴がダルい。根回ししたのにめんどくさ!
私はラン、営業職でずっと働いています。息子は小学1年生になり少し手が離れ、仕事への活気が戻ってきました。私には義姉と義妹がいます。夫の実の姉と夫の弟の奥さんです。義姉のエリカさんが、義実家の中では比較的立場の強い存在です。難あり要注意人物ですが、私は仕事柄、人を立てて気持ちよくする術に長けているので、特に問題はありませんでした。でも、エリカさんをうまくやり過ごせないおっとりした義妹のヒカルさんの存在に、私はいつもイライラさせられています。
空気の読めない義妹のせいで、最近の義実家の集まりのあとはいつもこうです。義姉に呼ばれては、愚痴を言われる私の身にもなってほしい……。次の集まりはうまくやり過ごしてもらうために、私が一肌脱ぐことにしました。
義姉は、今度はメイン料理に、ピザを大量に持っていくと言っています。ピザにあうような可愛いデザートとして、ドーナツや和菓子など、流行りも取り入れたおすすめのお店をたくさんピックアップして義妹に送りました。すると当日……。
……私は、ヒカルさんからメッセージの返信がないことに、気づいていませんでした。集まり当日。義妹とコウタさんは、子どもが風邪を引いたといって集まりにやって来ませんでした。まさか当日ドタキャンするなんて……。実は事前にエリカさんにもお店のURLを送り「ヒカルさんがこの店のデザートを用意してくれると思います」と伝えてたのです。失敗しました……。(余計なことをしてしまった……)後悔しても遅いです。
義実家での集まりを、いつもスムーズに進むように取り計らっていたのは、他でもない私です。長女気質で仕切りたがりの義姉の相手をしつつ、義両親への愛想も忘れずに、子どもたちの面倒を見て、夫を立てることが、どれだけ大変かわかっているのでしょうか。義妹のヒカルさんはいつも余計なことばかりで、私の言う通りになんて動いてくれたことはなく、それでも私なりにフォローはしているつもりでした。恩を仇で返すということは、きっとこういうことなのでしょう。今後、付き合いを続けることは難しいかもしれません。
【私の気持ち】お金で解決「いつも準備ありがとうございます」サッと帰ろ!
定期的に義実家で開かれる集まり。私は集まり自体気が進まないのに、食事に関することでイヤな思いをしてばかりです。
次の集まりが近づいた日、義姉のランさんから信じられないメッセージが来ました。メイン料理がピザなので、それに合うデザートを買ってきてほしいとお店のリストが送られてきたのです。……私はもう集まりには行きたくありません。夫に相談すると、夫はランさんからのメッセージをじっと見て、大きなため息をつきました。夫はなにかを決心したような顔で、はっきりと「今回の集まりにはいかない」と言ったのです。
タカオいわく、エリカさんはのせるだけのせておけば、飛び火が少ないとのことです。ランさんには、引き続きそっけない態度を取られますが、気にしないことにしました。さらに義両親はエリカさんから私への態度を気にしていたようで、「無理に来なくていい」と言ってくれました。一連の出来事を機に、年末年始などでの集まりでは、「食費だけ出してすぐに帰る一家」というキャラで通すことにしました。
その後も義両親とは普通に交流できていますし、ずっと味方になってくれた夫には感謝しかありません。親戚付き合いをすることも良い妻の役目と、私は無理をしていたのかもしれません。持ち寄り食事会のメニューにはいつも悩まされていましたが、夫の助言で食事会自体への参加をなくし、参加する場合でも食べ物ではなくお金を出すようにしたことで、本当にストレスがなくなりました。気遣いができないと思われているのなら、無理に関わろうとしないほうがお互いにとってもいいですよね。それが私にとっての、義姉たちへの最大の気遣いということにしてもらいます。