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犬が体をくねくね動かす6つの心理や原因とは?その可愛らしい理由や病気を見分けるポイントまで解説

わんちゃんホンポ

犬が体をくねくね動かす理由

犬が体をくねくね動かすのは、しばしば目にする可愛らしい仕草のひとつですよね。

しかし、犬がこのようにくねくね体を動かすとき、どのような心理や原因があるのでしょうか。もしかしたら、病気が理由の場合もあるかもしれません。

そこで今回は、犬が体をくねくね動かす理由について解説したいと思います。

1.安心してリラックスしている

犬が安心してリラックスしているとき、仰向けに寝転がって体をくねくね動かすことがあります。

急所であるお腹を見せているということは、それだけ安心できる環境にあるということです。周りにいる人に対しても信頼する気持ちや安心感があるのでしょう。

体をくねくね動かしていたかと思うと、そのままの体勢で眠ってしまうこともあります。

2.自分のニオイを擦りつけたい

犬が自分のニオイを擦りつけたいとき、体をくねくね動かすことがあります。

犬の体のいたるところに脂腺がありますが、とくに背中に多く存在します。この脂腺から分泌される皮脂には、皮膚の表面を覆うことで保湿の役割を担うなどしています。

さらには、仰向けに寝転がって体をくねくね動かすことで、皮脂を擦りつけ、マーキングしているのではないかと考えることができます。

お散歩中、地面に仰向けに寝転がって体をくねくね動かすのは、「ここは私のテリトリーだぞ!」と、主張したいからでしょう。

飼い主の服の上で仰向けに寝転がって体をくねくね動かすのは、「この人は私のご主人様だぞ!」と、独占したい気持ちがあるからかもしれません。

3.背中の痒みを取り除きたい

犬が背中の痒みを取り除きたいとき、体をくねくね動かすことがあります。

背中には脂腺が多く存在し、皮脂が分泌される部分です。シャンプーしすぎると、必要な皮脂まで洗い流されてしまい、皮膚が乾燥することで痒みが生じます。

ブラッシングやシャンプーなどの適切なお手入れがされていない場合では、酸化した皮脂とフケや汚れなどが混じり合い、不衛生な状態になることで、痒みが生じます。

その痒みを取り除きたくて、犬が体をくねくね動かすのです。単なる痒みではなく、皮膚に炎症や湿疹が起きているかもしれません。

被毛をめくって皮膚の健康状態をチェックし、赤みがあるとき、ベタベタとしたフケがたまっているとき、嫌なニオイがするなどするときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

4.甘えたい

犬が甘えたいとき、体をくねくね動かすことがあります。仰向けに寝転がって、「お腹を撫でて?」と、アピールしているのです。

ただ仰向けに寝転がっているだけでは、あまり注目してもらえなかったという経験があるのかもしれません。仰向けに寝転がって、さらに体をくねくね動かすことで注目してもらえることを知り、甘えたいときのお決まりの仕草になったのではないでしょうか。

愛犬が体をくねくね動かしていると、「面白い」「可愛い」「変な動きしてる」などと、家族みんなが注目してしまいますよね。

5.楽しませたい

楽しませたいという気持ちから、犬が体をくねくね動かすことがあります。

愛犬が体をくねくね動かす姿が面白くて可愛くて、動画を撮ったことがあるのではないでしょうか。実は私のスマートフォンにも、いくつか愛犬のそのような動画が残っています。

ドッグランに行くと、必ず1匹はムードメーカーな犬がいますが、ドッグランの真ん中で仰向けに寝転がって体をくねくね動かす姿にスマートフォンを向ける人がたくさんいます。

飼い主だけではなく、他の犬の飼い主にも楽しんでもらいたいという気持ちなのではないでしょうか。

6.股関節形成不全の疑いがある

犬が体をくねくね動かすように歩くときは、股関節形成不全の疑いがあります。関節に痛みがあり、かばうように歩くため、体をくねくね動かすように見えるのです。

体をくねくね動かしながらも歩いているということは、病気の初期段階であると言えます。進行すると痛みが強くなり、歩くことを嫌がるようになります。

小型犬の場合は、大腿骨頭壊死(レッグ・カルベ・ペルテス)の疑いもあります。股関節に痛みを伴いますので、歩くことや触られることを極端に嫌がるようになります。

愛犬の歩き方がおかしいな…と感じたときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。歩く姿を動画に撮り、獣医さんに見せるとよいと思います。

まとめ

犬が体をくねくね動かす理由を6つ解説しました。

✔安心してリラックスしている
✔自分のニオイ擦りつけたい
✔背中の痒みを取り除きたい
✔甘えたい
✔楽しませたい
✔股関節形成不全

可愛い仕草ではありますが、愛犬が体をくねくね動かすときは、背中の痒みと股関節の痛みに注意してあげてくださいね。


(獣医師監修:平松育子)

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