市少年の森基本構想発表 「エウレカ」満載の施設へ
藤沢市はこのほど、建設から40年以上経過し、再整備が決まっている青少年野外活動施設「藤沢市少年の森」(打戻)基本構想を発表した。
市北部の魅力向上を図り、豊かな自然環境を守り育てながら、子どもから大人まで学び合える体験型の「森と水のキャンパス」を目指す考えなどを示す基本方針に沿って、施設コンセプト、敷地内の各区画の役割、運営手法などを定めた。
再整備後の同施設のテーマとして掲げられたのは、古代ギリシャのアルキメデスが浮力の原理の発見に叫んだとされる言葉にちなみ「エウレカの森」。副題として「出逢いを通して発見・わくわくが生まれる場所」としている。市では「施設の豊かな自然を通して、子どもたちのさまざまな気づき、発見につなげていく施設にしたいとの思いを込めた」と話す。
再整備のコンセプトは「体験・創造」の下、「あそぶ、まなぶ、たべる、つくる」とのキーワードを設定。楽しく学び、考える力を育む、創造や研究、発明につなげていくとの考えだ。
区画ごとの役割もゾーニングとして発表され、5つのゾーンを機能の想定も踏まえ定めた。内容は【1】じゃぶじゃぶ池やプレーパーク、管理棟を備える中央広場【2】バーベキューやキャンプができるアウトドア【3】体を動かすアスレチック【4】森や泉で自然を学ぶ環境保全・活用【5】イベント開催などで使える多目的広場の運動となっている。
供用開始は2029年度を予定。今年度は運営実施予定者を選定、基本計画を策定する。運営実施予定者は基本計画段階から選定し、設計事業者と連携し施設理念の共有を行ないながら準備を進めていくとしており、27年度からの整備を予定している。