久里浜で原子力防災訓練 ウラン粉末の飛散を想定
核燃料の製造施設での事故を想定した原子力防災訓練が2月6日、久里浜で行われ、付近の内川町内会、久里浜工業団地部会などから市民約40人、原子力規制庁や横須賀市などが参加した。
訓練の内容は、内川にある原子力関連施設「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF-J)」で火災が発生し、ウラン粉末の一部が飛散するケースを想定。JR久里浜駅沿いの電車公園から応急避難所に見立てた内川町内会で屋内退避を実施した。
同館到着後は、市職員指導の下、屋内退避時はマスクやハンカチを口で覆う、肌の露出を極力避けるなど手順を確認。サーベイメータ(測定器)を使用した模擬汚染検査も行われた。汚染が確認された際はその箇所に触れないように服を裏返し、袋に密閉する事が重要だと市職員が参加者に説明した。
内川町内会の小関和雄会長(80)は「避難のイメージがつき、勉強になった。今回の内容を町内住民へ周知をしていきたい」と話した。
訓練は、同施設で事故発生時に屋内退避指示が出るGNF-Jから半径500m圏内にある6つの町内会の持ち回りで年に一度実施されている。