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君津が生んだ唯一無二の文化資産「松本ピアノ」と松本新吉の歩み「松本ピアノ」の父・生誕160周年【君津市】

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君津が生んだ唯一無二の文化資産「松本ピアノ」と松本新吉の歩み「松本ピアノ」の父・生誕160周年【君津市】

戦前に山葉(現ヤマハ)、西川と並ぶ日本三大ピアノメーカーと称された松本ピアノ。創業者・松本新吉は、1865年君津に生まれました。

単身私費で渡米しピアノ製作を習得

手先が器用で耳の良かった新吉は、ピアノ製作習得のため私費で渡米し、帰国後東京に松本ピアノ・オルガン製造所を設立。

国産の材料を使い手作業で作られたピアノの音色は甘く柔らかなため「スウィート・トーン」と呼ばれました 。

新吉は晩年、君津・八重原に工場を作り、地元若者を多く採用。

松本ピアノは新吉、新治、新一と受け継がれます。

八重原工場制作第1号は新治作。

三島尋常高等小学校(旧君津市立三島小学校、現在は廃校)に納品され、子どもたちはピアノの音を初めて耳にし、それは喜んだと言います。

しかし2007年、機械による大量生産の波には勝てず、松本ピアノはその歴史に幕を下ろしました。

新一さんの娘、松本花子さんは調律師として活躍「物心」

音楽を愛する人々に寄り添う

「松本ピアノ・オルガン保存会」では松本ピアノの調査・修復・保存・活用を行い、今まで12台を修復。

3代目・新一さんの「ピアノは弾かれてこそ」という信念から、君津市内現存の19台は今も活躍しています。

君津市民文化ホールでは年3回、松本ピアノのコンサートを開催し、今年6月は6人のピアニストが共演。

観客もピアノに触れることができました。

共演した6人のピアニスト。成田真菜さん(左から2番目)は「松本ピアノは欲しい音を返してくれる」

使われたピアノの鍵盤は、今は使えない象牙製。

かつて定番だった貴重な象牙の鍵盤

使い込まれ擦り減った鍵盤に、音楽を愛する人々の笑顔が浮かぶようでした。

県立君津高校写真部が撮影に訪れていました

問い合わせ
電話番号/0439-56-1568
君津市政策推進課

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