杉山真也アナ41歳尿酸値「7.6」に!痛風リスクについて専門医師に取材
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杉山:先日、健康診断がありまして、これまで特に問題なかったんですが、今回はじめて「C判定が!」それは「尿酸値」。数値は「7.6」。
↑こちらが健康診断の結果↑
いまのところ、体調に変化はありませんが、詳しい方に聞いてみました!
今回取材したのは、玉寄クリニック・副院長で、内分泌代謝専門医の玉寄皓大さん。
尿酸値が高いとはどのような状態なのか。また、痛風とはどんな病気なのか、伺いました。
玉寄:尿酸とは、プリン体が体内で分解されてできる燃えカス。普通は腎臓からおしっことして排出。これが処理できなくなると血液中の尿酸が増える。高尿酸血症という。7.0を超えると、尿酸の結晶ができやすくなる。普段は血液に溶けていているんですが、これが関節に溜まると痛風発作を引き起こすことがある。足の親指の付け根が腫れる病気。もともと関節の中にない物質=異物があるので炎症反応を起こして痛くなるという原理です。一番多いのは足の親指。ほかに手首、足のくるぶしにも。長期的に見ると、腎臓に少しずつダメージを与える。腎機能低下、慢性腎不全になることがあります。
・私のカラダの中の血液には、尿酸という物質が含まれているんですが、これが多くなると、結晶になってしまうんだそうです。これが関節に溜まると痛風発作を起こす、ということなんです。
・ちなみに、尿酸値の値とは、「デシリットル分のミリグラム」つまり、血液1デシリットル当たりに何グラム尿酸が含まれているかの値です。これが、7.0ミリグラムを超えると、高尿酸血症と診断されます。
短期的には痛風。長期的には、腎臓の病気を引き起こす可能性が出てきます。
尿酸値が高くなる原因。そして、私の「7.6」という値は大丈夫なのか?
玉寄:原因は摂取カロリーが多い、運動不足、脱水。プリン体が多いものを摂取している、などです。数値が6台=7を超えていなければ通常範囲内ではあります。すぐに治療が必要ではありません。ただリスクが高いので生活習慣の改善が必要です。7を超えても痛風にならない方もいるし、すぐになる方もいます。一度痛風を発症すると、数値が正常範囲内でも発作を起こしやすくなります。
尿酸値が高くなる原因は、大きく3つ。
「摂取カロリーが多い、運動不足、水分の不足」
特に、プリン体が多い食べ物・飲み物には注意が必要です。
肉・魚・エビ・カニ・白子。ビール、枝豆。
そして、気になる私の数値について!通常範囲内を超えてしまいました・・・
7を超えてもならない人=私です!いまのところ症状はなし。
ただし、7以下でも痛風発作になる可能性もあり!
玉寄医師によると、痛風の患者さんは、30代・40代の男性が多いそうで、一般的に男性の方がなりやすいと言われますよね?それはなぜなんでしょうか。実際にまわりを見ても痛風になっているのは男性が多い印象です。
さらに、玉寄医師によると、女性ホルモンの「エストロゲン」には、腎臓からの尿酸排泄を促進する作用があり、女性は男性に比べて尿酸値があがりにくい=痛風になりにくいんだそうです。また、男女による食生活の違いも影響していると考えられているそうです。
最後に、尿酸値が高い方、高くなってきた方へ玉寄医師から、アドバイスをいただきました。
玉寄:尿酸が高いことを指摘されている30~40代の男性は非常に多いんです。症状が出ないので、医療機関を受診されないことが多く、一度指摘されれば、適切な医療を受けるために医療機関を受診してほしい。
そして、改善するためには、やはり「生活習慣の改善」だそうです。
・食べ過ぎ、摂取カロリーに注意
・水分補給。1日の1.5~2リットルの水分を摂取しましょう。
・適度な運動
・逆に、激しい運動はよくないこともあるそうです。
~番組スタッフの山﨑くんも筋トレのしすぎで痛風に・・・
・直接診断していただいたわけではないですが、今日の話を総合すると、わたしは年代的、そして男性ということで高尿酸血症になりやすいようです。
いま症状がなくても、一度病院に行ってみるといいかもしれません。
杉山さんも病院行くそうです!
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)