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女子マラソン歴代世界記録の推移 チェプンゲティッチが「サブ10」達成

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ティギスト・アセファ,Ⓒゲッティイメージズ

シカゴマラソンでチェプンゲティッチが2時間9分56秒

女子マラソンで驚異的な世界新記録が生まれた。10月13日に行われたシカゴマラソンでルース・チェプンゲティッチ(ケニア)が2時間9分56秒で優勝。女子で初めて2時間10分を切る「サブ10」を達成した。

2023年9月のベルリンマラソンでティギスト・アセファ(エチオピア)がマークした世界記録の2時間11分53秒を2分近く更新。2019年のドーハ世界選手権で優勝し、2022年から名古屋ウィメンズマラソンを連覇した30歳がついに金字塔を打ち立てた。

高橋尚子が2001年のベルリンで初めて2時間20分を切ってから23年。ここ5年で3度目の世界記録更新となり、女子マラソンは急激に高速化が進んでいる。歴代世界記録の推移を振り返ってみよう。

2001年ベルリンで世界新を叩き出した高橋尚子

歴代の世界最高記録保持者の中で、日本でも馴染み深いのがイングリッド・クリスチャンセン(ノルウェー)だろう。1982年の第1回大阪国際女子マラソンに出場し、1984年ロサンゼルス五輪では4位入賞。翌1985年のロンドンマラソンで2時間21分06秒の世界最高記録を樹立した。

クリスチャンセンの記録は長らく破られなかったが、初めて2時間20分に突入したのが1998年ロッテルダムマラソンのテグラ・ロルーペ(ケニア)だった。2時間20分47秒と13年ぶりに世界記録を塗り替えて優勝。さらに翌1999年のベルリンマラソンで自身の記録を4秒更新する2時間20分43秒の世界新を叩き出した。

世界で初めて2時間20分を突破したのが日本の高橋尚子だ。2001年9月30日のベルリンマラソン。前年のシドニー五輪で金メダルに輝いた高橋は序盤から独走し、2時間19分46秒で優勝した。この時点でマラソン7戦5勝。五輪金メダルに世界新記録と無敵の強さを誇った。

ラドクリフは2度の世界新記録樹立

高橋尚子の記録をわずか1週間後に更新したのがキャサリン・ヌデレバ(ケニア)。2001年のシカゴマラソンで2時間18分47秒と1分近く更新して優勝した。

2002年のシカゴマラソンではポーラ・ラドクリフ(イギリス)が2時間17分18秒で新記録。さらに翌2003年のロンドンマラソンではラドクリフが2時間15分25秒と一気に2分近く縮めた。

ラドクリフの記録はしばらく破られなかったが、2019年のシカゴマラソンでブリジット・コスゲイが更新。15分の壁を破り、2時間14分04秒という驚異的なタイムだった。

さらに2023年のベルリンではアセファが2時間11分53秒をマーク。そして、2024年のシカゴでチェプンゲティッチが激走し、女子マラソンは新時代に突入した。

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記事:SPAIA編集部

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