インフルエンザ 「今後も感染対策を」 手洗いなどを徹底して
全国でインフルエンザが流行している。県厚木保健福祉事務所大和センター管内(大和市・綾瀬市)でも昨年12月下旬、定点当たりの報告数が65・92を記録し、警報レベル「30」を大きく上回っていたことが分かった。
定点あたりの報告数は、指定された医療機関が保健所に報告した1週間ごとのインフルエンザ患者数から計算される。定点は県内でおよそ380カ所あり、同センター管内の数は12カ所。感染者の報告数を定点数で割った数で、1を超えると「流行」、10以上で「注意報」、30以上は「警報」の目安となる。
県衛生研究所の集計(=表)によると、大和市と綾瀬市の定点あたりの報告数が49週(2024年12月2日〜12月8日)は5・83だった。翌50週は16・08と注意報レベルに達し、51週には40・00と警報レベルの「30」を上回った。
52週には全国の定点あたりの報告数が64・39を記録。現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、最も多くなったと言われている。大和市と綾瀬市も65・92と、感染者数が大幅に増加した。「コロナ禍にインフルに罹患せず、免疫を持たない人が増えた」と同センターの担当者。「アフターコロナで人の移動も盛んな時期であり、コロナ禍に比べ、手指消毒や換気などの感染対策が疎かになってしまっているのも原因ではないか」と話す。
年が明け1週は3・17、翌2週には23・50と依然注意が必要だ。担当者は「現在はA型が流行っているが、B型も出てきているので今後も注意が必要」と話す。同センター保健予防課の平野湧暉医師は「手洗い・うがいの徹底とマスクの着用のほか、食事と睡眠を取ってほしい。加湿器などで乾燥対策もしっかりと」と呼びかける。
予防接種を実施
大和市では、65歳以上の市民を対象に季節性インフルエンザ予防接種を1月31日(金)まで実施している。自己負担額は2千円。(問)市医療健診課【電話】046・260・5662