「ジル・サンダー」のクリエイティブ・ディレクターにシモーネ・ベロッティが就任
「ジル・サンダー(Jil Sander)」は3月10日、シモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)をクリエイティブ・ディレクターに任命したと発表した。2025年秋冬コレクションを最後にクリエイティブ・ディレクターを退任したルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻の跡を継ぐ。
シモーネ・ベロッティは、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」や「グッチ(GUCCI)」などを経て、2022年10月に「バリー(BALLY)」のクリエイティブ・ディレクターに就任。今年に入って「ジル・サンダー」への起用が取り沙汰されていたが、正式に就任が決定した。シモーネ・ベロッティは就任に際して、「レンツォ・ロッソの信頼に感謝し、ハウスの可能性を最大限に発揮できるよう尽力してまいります」とコメントしている。
イタリアのジルサンダー社は、オンワードホールディングスが連結子会社のオンワードイタリアを通じて全株式を所有していたが、2021年にレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)が代表を務めるOTB社に売却している。売却当時のジル ・サンダー社の2020年3月期の決算は、売上高は4860万ユーロ(62億6940万円、決算発表時のレートで換算)、営業利益は1782万ユーロ(22億9878万円)の赤字、当期純利益は2274万ユーロ(29億3346万円)の赤字だった。株式の譲渡額は非公表。