約450年紡がれてきたろうそくの輝きがあなたを魅了する!~沢田ろうそくまつり~
ご無沙汰してます。yodaです。
今回は2月12日に弘前市の沢田神明宮で行われた「2025沢田ろうそくまつり」に参加してきました!
そもそも「沢田ろうそくまつり」は、かつて壇ノ浦の戦いで滅んだ平家の霊を供養したのが起源とされています。五穀豊穣や無病息災を祈りながら、小高い丘にある「岩屋堂」内のご神体にろうそくを立て、そのろうそくの溶け具合と「岩屋堂」内にあるつららの太さや長さを総合的に見て、今年の吉凶を占うそうです。
鳥居の奥にあるのが「岩屋堂」です
「沢田ろうそくまつり」は約450年も続いているそうで、新型コロナウイルスの影響で5年ぶりに開催されたということもあり、たくさんのお客様でにぎわっていました!
現地に行ってみると、様々な装飾があしらわれたろうそくが我々をお出迎え。
会場に着くまでの道路に四角い箱形の雪灯籠が置かれてあったり…
牛乳パックで作られた容器に作成者の思いが込められた言葉が書かれてあるものもありました。
雪の白とろうそくの橙色の対比が美しく、どういった思いを込めながらろうそくを入れるための容器を作成したのか、考えながら見ていると、ほっこりとした気分になりますね♪
入り口から「岩屋堂」への道で、かまくらを発見!
中に入るとそこにはたくさんのろうそくが。
今年の祭りのテーマである「平穏」がかたどられた雪灯籠とかわいらしい雪だるまのコントラストは味があって良いですね♪
合格祈願かまくらもありました!
来年もしあれば、ぜひ祈願してみてください。
そうしたら、良いことが起こるはず・・・
現地でろうそくを購入することができたら、早速「岩屋堂」へと向かってみましょう。「岩屋堂」へ向かう道は円筒形に作られた雪灯篭で飾られていました。歩くべき道が示されているようで、とても幻想的ですね♪
そしてたどり着いた「岩屋堂」。中に入ってみると…
ごつごつとした岩肌にろうそくがたくさん置かれているのに加え、神棚も配置されており、不思議な光景に心惹かれます。
私も会場入口で購入したろうそくを置いてみました!
やはり、自分で置いたろうそくには愛着心が湧きますね♪
中には自宅からろうそくを持参しているお客様も。
持参したろうそくを「岩屋堂」のご神体(岩肌)に立てるのが古くからの習わしらしいです。
コロナウイルスの影響で祭が中止された中でも、昔から脈々と受け継がれてきた伝統を受け継いでいる方がいると思うと、胸が熱くなります。
「岩屋堂」の奥の方には、つららが生えています。
このつららの形や大きさ、そしてご神体に置かれているろうろくのろうの全体的な溶け具合に応じて農作物の豊凶を占うそうです。
今年の結果は「農作物は平年並みだがやや劣るかもしれない。気象に関しては要注意である。遅霜にも風にも注意が必要でしょう」でした。
この結果をどう受け止めるかは三者三様ですが、占い結果を受け止めつつ、今年も頑張っていきたいですね!
そろそろお腹が空いてきたので、個性的なお祭りグルメを食べに行きましょう♪
まず写真右上の「もつけの汁」はもつ鍋とけの汁、それぞれの特徴を併せ持った料理です。
もつ鍋の要素として、もつが入っているのはもちろんのこと、辛みが効いており、けの汁の要素である味噌と非常に相性が良いです。様々な種類の野菜もゴロゴロ入っているため、満足感が高い一品です。
また、油が入っているため汁に含まれる熱が逃げにくく、冬の寒さで冷えた体を効率よく温めてくれます。
続いて写真左上の「またぎ鍋」です。
またぎ鍋にはクマ肉が入っていました!クセはありますが、さっぱりとした味わいであり、味が薄めの汁と非常にマッチしていました。結果的に全体としてあっさりと仕上がっているので、先ほど紹介した「もつけの汁」とは対極に位置する一品でした。
最後に、写真中央下部の「ニジマスの唐揚げ」をご紹介します。ニジマスのさっぱりとした白身をカラッと揚げたこの一品。塩加減も絶妙で、一度食べたら止まらない、そんなグルメでした!
腹ごしらえも済んで元気になったところで、かがり火がつくそうなので行ってみましょう!
火が付いていない状態だとこんな感じ。
早くも周囲に観客が集まっていて、注目度の高さがうかがえますね。
そこに火が付くと…
「わぁ!」と歓声が!
暗闇に炎が映え、とても綺麗ですね♪
これほどまでかかり火に近いと、暖かいを通り越して熱いですが、火がついてない時との寒暖差を感じることができ、火のありがたみを全身で感じられました。
いかがでしたでしょうか?
雪が多く、非常に寒い印象のある青森県ですが、ろうそくをテーマにすることで寒さを逆に利用するという、ある意味青森県らしい祭りなのではないかと、実際に参加してみて感じました。
この祭りを考案した約450年前の先人たちの発想力には感服してしまいますね♪
雪の冷たさと、地元の方々の暖かさ、そして炎の熱さをいっぺんに感じられる「沢田ろうそくまつり」、来年みなさんも参加してみてはいかが?
by yoda