犬がケガをしたときに見せる行動4つ 見逃せないサインと手遅れにならないための対応とは
犬がケガをしたときに見せる行動
愛犬がケガをしていることに、飼い主としてすぐに気付ける自信はありますか。
犬は人間の言葉が話せないため、ケガをしてしまった場合、行動によって伝えようとしている可能性があります。一秒でもはやく愛犬を痛みから解放させてあげるためには、そのサインを見逃してはいけないのです。
そこで今回は、犬がケガをしたときに見せる行動について解説します。愛犬からのサインを見逃すことなく確認し、手遅れにならないように対応できるようにしておきましょう。
1.手足を舐め続ける
犬がケガをしたとき、足を舐め続けることがあります。
足の裏のケガ、肉球や指の間のケガは、分かりづらく見落としがちです。犬が舐め続けたことによって、細菌に感染するなどし、悪化したことでやっと気づくのです。
お散歩中、すり傷や切り傷を負うことがあります。植物の種や棘が刺さってしまうこともあります。
愛犬があまりにも足を舐め続けるときは、肉球や指の間など、じっくり見てあげてください。すでに赤みや腫れがあるときは、獣医師に診てもらいましょう。
2.手足を上げたままでいる
犬がケガをしたとき、手足を上げたままでいることがあります。
高いところからジャンプで下りたり、床で滑ったりし、ねんざ・脱臼・骨折をしている可能性があります。
手足を上げたままでいるときは、早急に動物病院へ行きましょう。ケガをして痛みがあるとき、触れようとすると嫌がって噛まれることがありますので注意しましょう。
3.しっぽを下げたままでいる
犬がケガをしたとき、しっぽを下げたままでいることがあります。表情は、不安そうでしょんぼりとし、飼い主をジッと見つめることもあります。
ケガをし、体のどこかに痛みがあるのではないかと考えることができます。
多頭飼いの場合、お留守番中の喧嘩によって、ケガを負うことがあります。被毛に覆われている犬の体にできた傷は、飼い主には分かりづらいかもしれません。
ドッグランで遊んでいるとき、他の犬から噛みつかれなどし、ケガを負うことがあります。キャンッ!と、痛みを訴える鳴き声を上げないこともあり、気づけないことがあります。
しっぽを下げたまましょんぼりとしているときは、体の隅々をチェックしてあげてください。噛み傷があるときは、すぐに獣医師に診てもらいましょう。
診察時間外で応急処置が必要な場合は、傷口を水で洗いましょう。流水をしばらく当てているとよいと思います。
4.寝床から出てこない
犬がケガをしたとき、寝床から出てこないことがあります。
ケガをしたとき、手当をしよう、病院に行こう、などといった概念が犬にはありません。ただ痛みに耐え、治るまで体を休めようとします。
お散歩やごはんの時間になってもケージやベッドから出てこないとき、おやつを見せても反応しないときは、苦痛に耐えているのでは…と考えてみましょう。
体に触れようとすると唸り声を上げるかもしれません。抱きかかえようとすると怒って噛みつくかもしれません。
優しく声をかけながら慎重に対応し、なるべく早く動物病院へ行きましょう。
まとめ
犬がケガをしたときに見せる行動を4つ解説しました。
✔手足を舐め続ける
✔手足を上げたままでいる
✔しっぽを下げたままでいる
✔寝床から出てこない
犬は好奇心旺盛で活動的ですから、思わぬケガを負ってしまいやすいです。飼い主が気づかない小さなケガを負っていることもあります。
ケガは予防することも大切ですが、ケガをしてしまったときには早めに対応することが重要になります。
可能な場合には応急処置をし、すぐに動物病院へ行き、適切な治療を受けるようにしましょう。
自宅の室内には、階段にペットゲートを設置したり、フローリングに滑り止め加工をしたり、愛犬がケガを負ってしまわないための対策が必要です。
まずは日ごろから注意深く愛犬を見守り、いざというときにサインを見逃すことのないよう、愛犬のささいな変化にも気付けるようにしておきましょう。
(獣医師監修:平松育子)