中学生女子軟式野球 茅ヶ崎・寒川から2選手 8月22日から全国大会へ
中学生女子軟式野球の神奈川県選抜チーム「神奈川やまゆりクラブ」に、茅ヶ崎市・寒川町から2選手が選ばれた。2選手はともに横浜隼人中学校野球部のチームメイトで、8月22日(木)から京都府で行われる全国大会に出場する。
渡邉陽向さん
茅ヶ崎市在住の渡邉陽向さん(横浜隼人中学2年)は今春に加え、今夏の選考会と連続でメンバーに選出。主に2塁手と3塁手を担当することになった。選出を受け、「合格してうれしかった。正直、ホッとした」と胸中を明かす。
3歳上の兄の影響で幼稚園の年中から野球を始めた。小学校時代は湘南浜見平ベースボールクラブに所属し、6年時は4番で主将。当時、県女子学童野球チームに選出された際、初動の速さから「動き方が2塁手向き」と評価を受け、それ以来2塁手を中心に出場している。
変化球への対応に注力
中学野球で苦慮しているのが変化球への対応だ。学童野球と違い、変化球を中心に投球を組み立ててくるため、自宅ではバドミントンの羽を投げてもらい、不規則な動きに対応して打ち返す練習にも取り組んでいる。
現在は同校野球部で毎日練習に明け暮れながら、週に4日、県選抜チームの練習に参加し遅い時は帰宅が午後10時を回るなど野球漬けの日々。全国大会でチームに貢献しようと練習にも熱がこもり、「やまゆり」ではチームメイトと刺激し合いながら、ポジション争いを繰り広げているという。「自分の持ち味は守備。一歩目の速さを生かして、普通の人では取れないような打球も取って、守備範囲の広さをアピールしたい。そして、2年生でスタメン入りして試合で大暴れしたい」と笑顔を見せる。
堀川悠菜さん
寒川町在住の堀川悠菜さん(横浜隼人中学3年)は、1年春、2年春、そして3年夏と3回目の選出となった。白球を追いかけてきた「最後の夏」に選ばれたことに「うれしかった」と笑顔に。「私に足りないものは何かを自問自答する日々があった」と振り返り、ようやく手にした夏の全国出場に「とても光栄なこと。力を出し切りたい」と力強く語る。
目標は全国制覇
50mを7秒台で駆け抜ける俊足が武器といい、自らの役割は「塁に出ること」ときっぱり。ポジションは外野のため、視野を広く持ち周りに指示を出すことも重要だといい、「しっかり声を出してチームの勝利に貢献したい」と意気込む。
倉見地区周辺の小学校の児童を中心に活動していた少年野球チーム「寒川イーグルZ(現・寒川タイガース)」の監督を務めていた父に連れられ練習を見学していた時、友人から「一緒にやろう」と誘われ小学5年春頃から野球を始めた。
小学生時代は試合に出られていたが、中学野球では「全員が上手。レベルの違いを感じた」といい、基本的な動作を見直し、より練習に打ち込んだ。部活動や県選抜チームの練習のほか、ランニングで体力強化を図っている。「目標は全国制覇。チームメイトと切磋琢磨し頑張りたい」