<わかる人いる?>頻繁な学校行事、正直なところ負担です。なくてもいいのにと思うのは親失格?
学校から行事の案内が届くと、正直なところ「またこの季節が来たか……」と感じる方もいるかもしれません。もちろん心から楽しみに思う方もいるでしょう。しかし親としては、仕事や家事の合間を縫って参加する学校行事に負担を感じてしまうこともありますよね。
『子どもの学校行事って何故あるのでしょうか……』
素朴な質問を投げかけた投稿者さん。投稿者さんとしては、「子どもの行事はそんなに頻繁にいらないのでは」と考えているようです。自分が子どもだったころも、親に見に来てほしいという気持ちはあまりなかったのだそう。「行事を見たい・親に見てほしい」という気持ちが薄いのであれば、「行事なんてなくてもいいのに」と考えてしまうのも無理はないかもしれませんね。
わかる。お知らせが来るとウンザリしちゃうよ……
『私は運動が苦手だから、運動会はないほうが良かったし、親にも来てほしくなかった。うちの子もそう。でもそういう場で活躍する子にはきっと大事な思い出にもなるし、親も嬉しいんだろうね』
『授業参観も年に1回くらいにしてほしい。案内が来るたび「またかよ……」って思ってしまう』
『個人的には子どものころは運動会とか体育祭とか大嫌いだった。親となった今は、見てるだけだからまあいいけど』
投稿者さんに同意したママたち。行事の案内を学校からもらうたびに気分が重くなってしまう方もいるでしょう。「子どものとき、行事が嫌だった」なんてカミングアウトも聞こえてきました。大人になった今でも苦手意識が働いているのかもしれませんね。特に現代のママたちは、家事に育児に仕事に……と多忙な日々を送っています。行事が平日に設定されていることも多く、「仕事をしていると見に行きづらい」と仕事との調整に頭を悩ませる方も少なくないのでしょうね。わが子が頑張っている姿を見たくないわけではなく、ママたちにとって負担になっているのかもしれません。
むしろ学校行事はありがたいと思ってるよ
さて一方で、「学校で行事が頻繁におこなわれるのはありがたい」と感じているママたちもいるようですよ。
『行事で頑張るわが子の姿を見たいとは思わないの? 私は見たいし、そういう機会を作ってもらえてありがたいと思うけどな』
『子どもの行事は楽しみだから、いろいろとやってほしいな。運動会とか授業参観くらいしか親が見る機会はないのが残念。正直なところ音楽発表会とか書き初め大会とかも、見に行きたいくらいだよ。子どもの学生生活なんてすぐ終わっちゃうんだし、全部見たいよ!』
行事を心から楽しみにしているママたちも決して少なくありません。わが子が一生懸命に取り組む姿を見たい、成長を感じたいという純粋な気持ちは、多くの親に共通するのではないでしょうか。特に子どもの学生生活はあっという間だと感じているママたちにとっては、すべての行事がかけがえのない思い出作りの機会なのかもしれませんね。
心のなかでどう思うかは自由。でも子どもには前向きな言葉を
『いろんな考えがあっていいけど、あなたのご両親はわが子であるあなたの姿をきっと楽しみに見てたと思うよ。今、母親として子どもの行事が大切に思えないのも仕方ないのかもしれないけど。だけどわが子にマイナスイメージを植え付けるのはできるだけやめたほうがいいと思う』
行事に対する親の気持ちは、いろいろな意見があっていいはずです。しかし親のネガティブな感情が子どもに影響しないようにするべき、と配慮を促す声も聞こえてきました。親が楽しみにしていなくても、子どもの前ではポジティブな態度を示すこと。それが、子どもが行事をより良く受け止めるきっかけになるのではないでしょうか。
学校は「協力する力」を育む場所
『勉強なんて塾と親で、ある程度は教えられる。でも学校行事はたくさんの人と一緒に協力しながら何かを作り上げていく場所。将来社会に出たときに、いちばん役立つ勉強なんだよ。だから校内音楽会、学習発表会、協力して進めていく活動がたくさんあるんだよ』
『学校としては、協調性や計画的な実行力、団結力とかを育てる意味もあるのかもしれないね。勉強で友だちとタッグを組むことはなかなかないから』
学校行事の真の価値は、学力以外の「生きる力」を育むことにあると話してくれたママもいました。勉強は家庭や塾でもある程度補えるでしょう。ところが大勢で協力してひとつの目標に向かって努力する経験は、学校行事ならでは。協調性、計画性、団結力といったスキルは、将来社会に出たときに必ず役立つはずです。行事というものは子どもたちが教室を飛び出して、さまざまな経験を積むための大切な舞台なのですね。
頻繁な学校行事は、親にとって時には負担に感じられることもあるでしょう。特に働いていたり、介護があったりなど、参加しづらい事情があればなおさらです。しかし子どもたちの成長にとってはかけがえのない経験となる場であることも確かでしょう。多様な意見があるなかで、それぞれの家庭の事情や子どもの特性に合わせて、行事との関わり方を模索していくことが大切なのかもしれません。