「夫婦別姓議論」で難航する自民党に、森永氏が喝!「こういう話を争点としてる段階でズレてる」
2月5日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、夫婦別姓議論が自民党内で難航しているというニュースについて辛辣な意見を交わした。
自民党は近く、夫婦の「姓」を巡る党内議論に着手する。立憲民主党や公明党などが選択的夫婦別姓制度の導入を求めているためで、自民党内で意見集約を図っておく狙いがある。島内は賛成派と慎重派で割れているだけに、取りまとめは難航が予想される。
『この氏制度は家族のかたちにも関係するテーマです。論点や考え方を整理しながら進めてもらいたい』と、自民党の森山幹事長がきのうの会見で語り、近く始まる党内議論の重要性を強調した。
自民が動き出した背景には、他の党からの圧力がある。立憲民主党は夫婦別姓の導入を求めて、慎重意見の根強い自民を揺さぶっている状態。連立を組む公明党も導入に前向きで、少数与党の自民党は、今国会での各党の協議も見据えて対応する必要に迫られている。
寺島尚正アナ「自民党は2023年にLGBTQ・性的少数者への理解の増進法を巡って賛否が割れ、議論が紛糾した苦い経験があります。自民支持層も離れたとされ、あるベテラン議員は『夫婦別姓でも対応を誤れば、夏の参議院選挙は大敗する』と警戒しているということなんですが、森永さん、こちらはどうでしょう?」
森永康平「うーん……ベテラン議員が誰なのか知らないですけども、なんかズレてるよなっていう風に思いますよね(笑)。もちろんこの件って賛成派も反対派もいるから、どっちかに舵を切れば逆側からはギャーギャーいわれるでしょうけど、結局こういうのが夏の参院選の争点だって思ってる時点でズレてるよねって思うんですよ。別にどうでもいい論点とはいわないですけど、今これだけ国民が節約してたりとか物価高騰で苦しいみたいな話をしている中で、経済的な政策に関してはろくな話もしないくせに、『こういう話は慎重にやるべきで、議論を重ねなくては』って、『おまえら優先順位どうなってんだ?』って思いますし、これは去年の衆院選とまったく同じなわけですよ。国民民主とか、れいわとか比例で伸ばしたところは、所得を増やすとか、負担を減らすといって伸ばしたわけですよ。で、自民は大敗しましたけど、そりゃそうで『ルールを守ります』とか。『おまえら守ってなかったんかい!』って話ですし。で、立憲はね、議席は増やしたけど比例は全然伸びてなくて、それは『裏金だーっ!』っていってれば、どうでもいいとはいわないけど、『裏金云々よりも生活を何とかしてくれよ!』って国民が多いわけで、『衆院選でわかったでしょ?』と。参院選の論点として『夫婦別姓問題』を挙げちゃってる時点で、国民の生活を見られてないなっていう印象を受けますよね」
寺島「有権者がねえ、どう思うのか。じゃあどこに投票するのか。『この論点ですか?』っていいたくなりますよね」
森永「『どうでもいいっていってるんじゃなくて、優先順位ってものがあるじゃん?』っていうことなんですよね」
寺島「そのあたりはね、我々が何に注目しているかっていうところを、冷静にしっかりとらえてもらいたいですねえ」