【うーたの里】大分市にある多様な動植物を育む里山でハンゲショウが見頃を迎えています
みなさん、大分市立明治小学校の近くに多様な動植物の宝庫であり美しい自然の風景を体験できる里山があるのをご存知ですか?
今回は、"ハンゲショウ"が見頃を迎えたという、大分市『うーたの里』をご紹介します。
場所
『うーたの里』があるのは、大分市横尾。
大分駅からは車でおよそ20分。大分市立明治小学校を通り越し、500mほど進んだところで左折します。
そこから600mほど進むと、『うーたの里』入り口に着きます。
駐車場も、こちらの入り口の先に用意されています。
駐車場に車を停め奥に進むと、紫陽花や木彫りのふくろうが出迎えてくれますよ。
『うーたの里』とは?
"うーた"という名前は、『うーたの里』が広がる大分市横尾"太田(おおた)"の地名を地元の呼び方で発音した"うーた"から名付けられました。
約45年前に休耕田化し、荒廃した約3ヘクタールの里山を開墾・管理してきたのは、地域住民らでつくる「うーたの会」。
「うーたの会」会員は現在27名。
近隣に大型施設などが建設され周辺の住宅化が急速に進み、自然や田畑などの環境が無くなりつつある中、"うーたの里山再生"をテーマに「まちなかのビオトープ」を創作し、地域のコミュニティ再生と自然体験・森林体験を通して子どもの健全育成を行うなど地球環境保全に関わる社会的課題を解決するための活動行っています。
里山の水辺環境と森が隣接し湧水に恵まれた『うーたの里』は、うーたの会のみなさんの努力のもとゲンジボタルやトンボ類、チョウ類などの昆虫類、ニホンヒキガエル、オオイタサンショウウオなどの両生類、ニホンイシガメ等の爬虫類が暮らす自然豊かな里山となっています。
ハンゲショウ観賞会は2024年6月30日まで
また、『うーたの里』には毎年大分県の準絶滅危惧に指定される"ハンゲショウ"が自生します。
ハンゲショウとは、白く細長い花穂が咲く時期に葉の表面が白くなるドクダミ科の多年草です。
私が訪れた2024年6月28日には「うーたの会」が主催する観賞会が行われていました。
鑑賞会は6月28日(金)から6月30日(日)まで開催されており、期間中は受付で「うーたの会」会員が描いたハガキの配布や、手作りの景品が当たるくじ引きなどが行われています。
受付奥のテントには訪れた人をもてなすお茶が用意されているほか、根がついたハンゲショウを無料でもらうことも出来るようになっています。
開催時間は9時30分から16時まで。観覧は無料です。
6月29日(土)は10時30分から尺八や篠笛の演奏会が、6月30日(日)には同じく10時30分からオカリナの演奏会が行われるということです。
ハンゲショウの自生する場所
受付から奥に進むと、約2000平方メートルの広さに自生するハンゲショウを楽しむことができます。
遊歩道を歩けば、まるでハンゲショウの海を泳いでいるよう。
この日はあいにくの雨でしたが、新聞を見て訪れたという大分市内在住の男性は、カメラを構え雨に濡れたハンゲショウの姿を堪能していました。
また、「うーたの会」会長の神宮司昭夫さんが、5月初めハンゲショウが咲く前に上空から撮影してもらったという写真を見せてくれました。
咲いた後にも同じ場所から撮影を行ったそうで、美しく管理されたハンゲショウの姿にうっとりしてしまいます。
こちらの写真も受付近くのテントに展示されているので是非ご覧ください。
ふくろうの森
ハンゲショウの自生地奥には、「ふくろうの森」もありました。
陶器で作られた一つ一つ表情の違うふくろうも、ハンゲショウと一緒にお楽しみくださいね。
ハンゲショウの見頃
鑑賞会は6月30日までですが、ハンゲショウの見頃は7月上旬まで続くということです。
みなさんも貴重なハンゲショウや植物、多くの生き物が暮らす『うーたの里』に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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