【直撃インタビュー】今の田原俊彦が満載!網倉一也と岩里祐穂が描いた最新曲エピソード
【前編】 今の田原俊彦が満載!網倉一也と岩里祐穂が描いた最新曲エピソード
50周年に向けての想い、田原俊彦の現在地は?
昨年、45周年。シングル80作目という節目を迎えた田原俊彦。そして、“新たな1歩” となる2025年は、ネクストレベルを飾るにふさわしい「LIFE IS A CARNIVAL / 奇蹟のワルツ」を6月18日にリリース。ライブツアー『TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2025 Dance with KING of IDOL 踊るパワースポット!』も7月からスタートする。神曲誕生のマル秘エピソード、ファンへの感謝、さらには50周年に向けた想い。令和に入り、老若男女を問わず熱い注目を集め続ける田原俊彦の魅力とは何か――。Re:minderでは今年も、彼の “現在地” を知ることのできるインタビューを前後編でお送りする。
「LIFE IS A CARNIVAL」の “コール” を一般募集
―― まずは「LIFE IS A CARNIVAL」について教えてください。本当にキャッチーで覚えやすい楽曲ですよね。
田原:人生はお祭りだ、イエイ!(笑)ってな感じのね、ノリノリな、ちょっと昭和な香りがする田原俊彦にしか歌えない世界観 = “T-POP” になりました。ファンのみんなとワチャワチャできる、勢いがつく曲ができたなと思います。
―― まさに “みんなとワチャワチャできる” ポイントで、今回、この曲の “コール” を一般募集して、X(旧:Twitter)では #トシちゃんコール のハッシュタグで盛り上がりました。募集のきっかけはなんだったのでしょう。
田原:以前から「原宿キッス」とか、ファンの方がイントロや間奏にコールを考えて叫んでくれることが多いんだけど、今回の曲もイントロがすごくキャッチーなんですよ。だから、みんなの応援コールを入れたらライブでより一体感が出るんじゃないかなと思ってYouTubeの『田原トシちゃんねる!』で応募したら、何千っていうリクエストが集まって。ありがたいですよね。
―― コールって、イントロに合わせて言葉とかリズムとか考えて入れなきゃいけないので、難しそうですよね。
田原:そうなんだよね。でも、本当に個性ある言葉が多く集まってね。それぞれパッチワークみたいに組み合わせて、うまくいきました。昔は “可愛いプリンス” とか入っていたけど、今回は、今、この64歳の田原俊彦にぴったりくるフレーズをたくさん応募してくれたので、完成形、ひっじょーー(非常)に楽しいです!ちょっとクスッと笑えるところもあり、ライブですごく盛り上がるんじゃないかと思ってます。
編集注:このインタビュー後、さっそくコール決定が発表されました。コール確認はこちらから!
―― 楽しみです!一体感といえば、今回は振り付けも覚えやすいです。ポイントを教えていただければ。
田原:おっ、振り付けは僕が考えたんですよ。今回はダンサーをつけないで、ソロでやろうと思っているので、「♪君とDOKIDOKI」「♪君にMERAMERA」(指を差し、手をひらひらさせる)の手の振りとか、みんなで一緒にやったら楽しそうだよね。
―― “祭り” がテーマですが、ミュージックビデオは明るいだけでなく、ちょっと妖しく色気ある感じにもなっています。
田原:映画『グレイテスト・ショーマン』をちょっと意識した演出でね。実際にサーカスで活躍されている方たちがパフォーマンスするなか、僕がワッと暴れて歌って、異質な世界観と絡み合う…。そんなコンセプトでやらせていただきました。
今回は網倉一也でいこうと、音楽の神様が降りて来たんです
―― 次に、カップリングの「奇蹟のワルツ」についてお願いします。神曲だと思います!
田原:これ、いいでしょう!(作曲の)網倉一也、すごいでしょう! 編曲の牧戸(太郎)さんもノリノリでね。僕は実は、ワルツ調は初めて、どうなるんだろうと思ったけど、歌ってみたらキーも合っていたし、とてもやさしくてね…。レコーディングも、とても順調にすすみましたし、楽しかったです。
―― 今回はどんな流れでこの2曲に絞られたのでしょう。
田原:僕の楽曲は、これまでアニバーサリーは松井五郎先生、都志見隆先生で、それ以外は、新進気鋭の若手の方含め、いろんな作家の方にプレゼンをかけて、大体 50 曲ぐらい集めて、みんなで相談して決めていく感じなの。だけど今回はもう僕の独断。というか、カンで最初から “網倉一也でいく!” と決めてたんです。網倉一也の曲が絶対来る! って、降りてきたの、音楽の神様が(笑)。
―― おおー!すごい話ですね!
田原:だから逃げ場のないように、先生を、外堀から囲んで囲んで(笑)、去年の11月くらいにキューを出して。実は網倉先生にお願いする前から “1曲目はアッパーで、今の田原俊彦が躍動できるもの。カップリングは、つながってくれた人たちへの感謝” 的なイメージでした。そうしたら、年明けに先生から上がってきたのがこの2曲だった。
―― まさに奇蹟的ですね。
田原:もう、聴いた時は “やったー!” って。網倉先生は、僕の影の部分を引き出してくれた人。5、6 年前かな、 1番好きなシングル曲のアンケートをとったとき「悲しみ2(TOO)ヤング」が 1 位になったんですけど、これも網倉先生の曲だよね。「ピエロ」「顔に書いた 恋愛小説 (ロマンス)」もそう。宮下智先生が作ってくれた明るくてメジャーな世界観の裏というか、悲しさみたいなものを初めて提供してくれたのが網倉先生なんですよね。
実は、僕のライブに必ず足を運んでくれる “四天王" がいるんですよ。それは松井五郎、都志見隆、船山基紀、そして、網倉一也。この4人の先生はずっとそばにいて、僕のことを見て理解して “トシに歌わせたい曲” を作り続けてくれる。網倉先生も、もう40 年以上になるからね。今回も等身大の僕の想いをしっかり着地させてくれました。「奇蹟のワルツ」はアンコール前の曲にぴったりだなって。
―― コンサートの定番になると思います!
田原:ファンのみんなも待っていてくれるかな。ドキがムネムネする…。気合入れて歌わせてもらいます!
今の等身大の田原俊彦、そのリアルな人生観や生きる哲学
―― 2曲どちらも “今の田原俊彦" を感じるワードが散りばめられていますね。歌詞についてお聞かせください。
田原:岩里(祐穂)さんもすごいよね!「奇蹟のワルツ」での「♪君に巡り合えた奇蹟を」って、僕と愛するファミリーの皆さんとの関係性を歌ったようで、まさにそうだよね。岩里さんの歌詞は、いつも “ああ、こんな感じでここまで歩んできたんだな” と思える。僕の考えや世界観を俯瞰で見て、同時に、ファンの視線でも描いてくれる人ですね。
―― 楽曲から、作り手の方々が “今の田原俊彦” が大好きなのが伝わります。
田原:そうなんですよ。本当に……。岩里さんも、網倉さんも、今の等身大の田原俊彦、そのリアルな人生観や生きる哲学みたいなものを表現してくれた。僕のことを研究してくださっているんだろうな、好きでいてくださるんだろうな、と思います。嬉しいですよね。
後編のインタビューでは、50周年に向け進化を止めないパワーの源泉、今の田原俊彦が考える人生観について、じっくりと語っていただいています(6/30掲載予定)。