エサの違いで魚種やサイズは変わるのか? ブラクリを使って穴釣り検証!!
エビをねらうカサゴ
どうも! 穴釣り歴10年のHAZEKINGです!
ブラクリ仕掛でお手軽に釣れる人気の「穴釣り」。実はカサゴ以外にもさまざまな根魚が釣れるのをご存じでしょうか? タケノコメバルやクロソイ、キジハタなどの高級魚も釣れちゃいます! そんな根魚たち、実は種類ごとに食性が少し違うんです。
そこで今回は、各種根魚の食性に合わせたエサの種類・特性・選び方を解説したいと思います! エサの扱い方も紹介するので必見ですよ。
使用する竿やリールについて知りたい! という方には別の記事で解説しているので、そちらもあわせてご覧ください。
釣ってよし!食べてよし! カサゴをねらう穴釣りのススメ
ブラクリで釣る!穴釣りの対象魚
一般的に根魚と呼ばれるロックフィッシュ。その種類は豊富で、全国各地で見ることができます。魚それぞれに特徴があり、食性も多種多様。まずは堤防からブラクリでよく釣れる魚をご紹介します。
カサゴ
「カサゴ」は穴釣りの代名詞といってもいいお馴染みの魚。貪食で目の前にエサが落ちてきたら何でも食べてしまいます。また、小型の個体でも大きなエサに食いついてくる海のフードファイターです。
キジハタ
「キジハタ」は別称「アコウ」や「アズキマス・アズキハタ(※)」とも呼ばれる高級魚。背中の斑点が小豆に似ているから、一部の地域ではこの名前で呼ばれているそうです。また、最大サイズはなんと50cmを超える大型魚。食性は成長に合わせて変化するのも特徴で、小型のときはイソメなどの虫エサを食べますが、大型になると小魚や甲殻類を好むようになります。
※標準和名「アズキハタ」とは別種です。また、“アズキマス”は「ノミノクチ」を指すこともあります
過去に釣り上げた大型のキジハタはカニとヤドカリを捕食していましたそのほかの根魚たち
アオハタとアカハタほか、何が釣れるかはお楽しみ
そのほかには、小魚を好む「オオモンハタ」や「クロソイ」、イカを好む「アカハタ」や「クエ」など、穴釣りで釣れる根魚は多くいます。ただ、同じ根魚でも季節と生息域によって食べるエサの好みが変わりますので、釣りに行くポイントのベイトについて知っておくと釣りやすくなりますよ。船釣りの場合は船長さんに聞いておくといいでしょう。
ブラクリに使うエサ
さて、ここからが本題。誰でもかんたんに用意できるブラクリ仕掛のエサ6種類をご紹介しましょう。ハリの通し方も写真付きで解説するので参考にしてみてください。
アオイソメ
頭にチョン掛け
「アオイソメ」は根魚全般に好まれる万能エサです! 同種の魚でも大型個体は食性が変わるので30cmまでのサイズがよく釣れます。
アピールポイントはクネクネとした動きと体液。鮮度を維持するためにも持ち運びはエサ箱に入れるといいでしょう。暑さに弱いので夏は保冷が必須になります。どの釣具屋さんにも基本的に置いてあるので、比較的かんたんに入手することができます。
イカの短冊
端をチョン掛け
「イカの短冊」は「ブラクリ仕掛でカサゴを釣るならこれ!」って言いたくなるほどよく釣れるエサです。
アピールポイントはニオイと水中でのフワフワとした動き。スーパーなどに売っているイカを切り、塩をふって締めたら完成! エサ持ちもよくコスパ最強エサです。
ハリに通しやすいので初心者の方には一番オススメです。私はジッパー付き保存袋にまとめて持ち運んでいます。
締めるときにオススメの塩、市販の塩でも大丈夫ですホタルイカ
眉間から胴にハリ先を通します
「ホタルイカ」はちょっと大きな根魚ねらいたい! そんなときに使うエサです。内臓ごとハリに通すのでニオイの集魚力は抜群! 胴体と足が分裂しやすいのでエサはこまめに交換する必要があります。
釣具屋さんに冷凍パックが販売されているので、釣りに行く前日に解凍しておくといいでしょう!
必要分だけ解凍して使います。余りは冷凍保管でOK魚の切り身
皮側にハリを出します
「魚の切り身」は小魚を捕食する根魚に有効です。ポイントは皮付きの状態で使用すること! 水中でキラキラと光るのでいいアピールになります。身が崩れやすいのでエサはこまめに交換しましょう。
スーパーに売っているサバやイワシの切り身を短冊状にして塩で締めたら完成です! こちらも私はジッパー付き保存袋で持ち運んでいます。
モエビ
尾にチョン掛け
「モエビ」は甲殻類を捕食する根魚をねらうときに使用します。とにかく鮮度が重要! エビがぴょんぴょん跳ねる動きがアピールになります。釣具屋さんで購入する際には、バケツとエアレーションを用意しておきましょう。できれば釣行の直前に購入することをオススメします。
カニ
ふんどしの下にチョン掛け
「カニ(岩ガニ)」は甲殻類を捕食する大型の根魚をねらうときに使用します。アピールポイントは足の動き。ゆっくりと沈めて泳いでいるように見せましょう。
基本的に釣具屋さんで1杯(匹)単位の購入が可能です。季節にもよりますが堤防で捕まえることもできるので、自力で用意することも可能です。脱走が得意なのでエサ箱もしくはパックに入れて持ち運ぶといいでしょう。
エサの違いで反応はどう変わるのか?
実際に試してみました!
今回のポイントではカサゴとキジハタがメイン。たまにタケノコメバルとクロソイも釣れます
では、それぞれのエサでどう反応が違うのか? お任せください。実際に釣行した模様を交えてその違いを見ていきましょう。先日、6種類のエサを携えて穴釣りに行ってきました。エサの量が多く、持ち運びがめっちゃ大変でしたけどね(笑)。
今回はかがやき渡船さんにお世話になり、沖テトラ帯での釣り。事前に渡船の予約を入れました。
ちなみに、渡船の際は安全対策としてライフジャケットの着用が必要です。レンタルもあるので持っていない方は事前に連絡しておきましょう。また、釣りをするテトラ帯は足場が悪く大変危険です。ライフジャケットだけでなくスパイクシューズなど滑りにくいシューズを履く、海水で濡れた場所や海藻・海苔などが付着した場所は最大限注意する、場合によっては避けるなど、安全面に気を付ける必要があります。さらに、突然の天候悪化などもあるので、船長の指示には必ず従いましょう。
穴釣りで使うライフジャケットは固型式がオススメ使用したブラクリ仕掛は2種類
直撃 穴撃ちブラクリ ドロップストライク(ハヤブサ)
直撃 インチク型ブラクリ ブラチク大鈎仕様(ハヤブサ)
今回の釣りでは、「直撃 穴撃ちブラクリ ドロップストライク(ハヤブサ)」「直撃 インチク型ブラクリ ブラチク大鈎仕様(ハヤブサ)」の2種類を用意しました。
当テトラ帯では大型のカサゴが釣れるので、サイズは6号と8号を選択。穴の奥底で魚が待っているような場合はドロップストライクを、フォールで積極的にアピールする場合はブラチクを、といった具合に状況に応じて使い分けました。
各種エサの結果は?
【アオイソメ】
まずは定番のアオイソメから。
穴の底に仕掛を落として待っているとヒット。安定のカサゴが釣れました。そのほかにもタケノコメバルも釣れましたよ。
小型なのでリリース。タケノコメバルは撮影前に脱走してしまいました(泣)
【イカの短冊】
サイズアップを目指して大きくカットしたイカをハリにセット。深い穴を見つけて仕掛を落としました。大物の予感(!?)通り、今シーズン最大26cmの超大型カサゴを釣り上げることができました。
今シーズン最大26cmの超大型カサゴをゲット!
【ホタルイカ】
釣り人とは欲深いもの。「さらにサイズを!」というロマンを求めて引き続き穴を探るとヒット。またもや信頼のカサゴが釣れました。
残念ながらサイズは伸びず…。リリースサイズの15cmでした
【魚の切り身】
次に大型の根魚を求めて切り身を選択。ですが、ノーバイト…。冬ということもあり、大型サイズは遥か沖に回遊中のようでした。もう少し暖かくなってからの方がいいかもしれません。
【モエビ】
お次はモエビを選択し、甲殻類を好む根魚を求め穴に投入。まさか、今シーズン最小のカサゴを釣り上げてしまいました。エサが小さいのでこのサイズが掛かってくれたのだと思いますが、お陰でハリ掛のよさを実感することができました。
この日最小…いや、今シーズン最小のカサゴが!!
【カニ】
最後にエサをカニに変更。今回は市販の岩ガニを使用しました。
竿先が重くなったら魚がくわえているのでアワセます。平均サイズ20cm越えの良型カサゴを連発することができました。
この日は良型のカサゴがカニでヒット
今回は根魚の食性および、エサの種類・特性・選び方についてお伝えしましたがいかがだったでしょうか。魚のサイズや季節や地域ごとの好みを考えてエサを選択し、ねらった獲物を釣り上げた感動は一生の思い出ですよ。3月以降温かくなると、大型の根魚もテトラ帯に回遊してくるのでチャンスが増えます。ぜひターゲットを絞って穴釣りに行ってみてはいかがでしょうか?
沖上がり後の釣果 ※釣行中は必ずライフジャケットを着用しましょう
ちなみに、今回お世話になったかがやき渡船さんと私のコラボ企画も、4月末(予定)まで実施中です! ぜひ私が釣ったサイズを超えるデカカサゴ(27cm以上)をねらってみてくださいね。
また、今回の釣行の模様はYoutubeにもアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
穴最深部が丸見え!大潮干潮でテトラ帯の巨大カサゴを狙う!
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レポーター
プロフィール:HAZEKING
東海エリアを中心に活動する釣りユーチューバー HAZEKINGです。エリアトラウト、ハゼ釣り、海釣り、ロックフィッシュなど釣りジャンルは全部! 今も自身の新ジャンルを開拓しています。初めて魚を釣ったときの感動をみなさんと共有するためSNSをスタートし、HEATでは1人でも多くの方に釣りの魅力を伝え、「よし、明日釣りに行こう!」と思ってもらえるような記事を執筆したいと思います。
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