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妙高市の米農家がおにぎり専門店 土鍋ご飯で握るシンプルな味で「おいしさ伝えたい」

上越タウンジャーナル

新潟県妙高市のえちごトキめき鉄道妙高高原駅前に2024年12月から、地元産の米を使ったおにぎり専門店「Onigiri Ishino」が週に1回出店している。県外から同市東四ツ屋新田の米農家に嫁いだ石野菜乃香さん(38)が、感銘を受けた米のおいしさを伝えようと、土鍋で炊いたふっくらご飯をシンプルな味付けで握る。

《画像:こだわりのおにぎりを提供する石野さん》

兵庫県生まれの石野さんは、10年ほど前に仕事で同市を訪れ、その後実家が米農家の夫と出会い結婚した。初めて妙高産の米を食べた時の感動が忘れられず、「いつか飲食店をやりたい」と考えていた。約4年前に自身の体調面から食事にこだわるようになり、米も土鍋で炊くなど手間暇かけて味わうとそのおいしさを改めて実感。思いが強まり、手軽に食べられるおにぎりの店の出店を決めた。

《画像:土鍋で炊いた妙高産コシヒカリを使用》

同駅前のパン店とカフェが入る建物で、パン店が定休日の火曜に間借り営業している。米は家族が妙高地区で栽培するコシヒカリを土鍋で炊いて使用する。米のうまみを引き立たせるシンプルな味を意識し、「塩」、自宅で漬けた梅干しの「梅」、銀鮭のほぐし身とミツバ、白ごまを混ぜた「鮭」、あぶったレアの「たらこ」、ショウガをきかせて甘じょっぱく煮た自家製「牛しぐれ」の5種類を用意。パリパリ食感が楽しめるよう、のりは別添えで提供する。1個250〜350円。

《画像:米のうまみ引き立つ5種類のおにぎりと具だくさん豚汁》

炊きたての米をおひつに入れて冷まし、余分な水分を飛ばすことで、ふっくらと一粒一粒の食感を際立たせる。具材もできるだけ自家製で余計なものを入れずに仕上げるのがこだわりだ。おにぎりと一緒に野菜も取ってほしいと、昆布とカツオ節から丁寧にダシを取り、豚肉やタマネギ、ダイコン、ゴボウなどを入れた具だくさんの豚汁(600円)も販売する。商品はテイクアウト仕様だが、店内のイートインスペースも利用可能。

《画像:ふっくらと粒が立った米を優しく握る》

《画像:イートインスペースの利用も可能》

同駅は県外や海外からの観光客が多く利用しており、石野さんは「妙高の米の魅力を広く伝え、おにぎりで幸せな気持ちになってもらえたらうれしい」と話している。今後はラインナップを増やすことや、キッチンカーでの営業も検討していく。

2025年3月末までは、3月11日を除く毎週火曜に営業する。午前10時から販売し、なくなり次第終了。4月以降の出店は、営業スタイルも含め検討していく。最新情報はインスタグラム( https://www.instagram.com/onigiri_ishino?igsh=N2xpMGFieGFvdGw= )で周知する。

《画像:「Onigiri Ishino」が出店する妙高高原駅前の店舗》

 

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