増本監督「笑顔で帰すことができなかった」。ギラヴァンツ6試合ぶり黒星も、ホーム最終戦で誓う「みんなの笑顔」
11月9日(日)、ギラヴァンツ北九州はホームのミクニワールドスタジアム北九州で、福島ユナイテッドFCと対戦した。
これまで5戦負けなしと好調を維持していたギラヴァンツだが、この日は前半36分に先制点を許すと、続く47分にも追加点を奪われ、0-2で試合を折り返した。
後半86分、渡邉颯太のゴールで1点差に詰め寄ったものの、反撃も一歩及ばず1-2で敗戦。6試合ぶりの黒星を喫した。
順位は6位をキープ。J2昇格プレーオフ圏内に踏みとどまった。
「負けられない戦い」はいったいいつまで続くのだろうか。
ギラヴァンツ北九州が来季J2へ昇格するためには、もう一戦も落とせない。
前節はアウェーで八戸を撃破。5試合負けなしと、チーム状態も上昇中。しかし、首位チームに勝ったからといって、他のチームには確実に勝てる、などと単純に考えられるほどスポーツは甘くない。 それは我々も良く知っているはず。何度歯がゆい思いをしたことか。
日中でも寒さを感じた今日のミクスタ。天気を考えると5,673人は大健闘だが、チーム状態を考えると、もう少し入っててもいい気がする。
サポーター思いの増本監督は、試合後にこう話した。
「すごくいい雰囲気でホームでの試合がができていることに感謝している。今日は(ファン・サポーターを)笑顔で帰すことができなかったが、最後にみんなで笑い合うため、目指してるものをつかむためにもう1回気を引き締めてやっていきたい」
増本監督は“笑顔で帰す”というフレーズをよく使う。いうまでもなく、「試合に勝ってファン、サポーターを喜ばせる」という意味である。どんなに悔しい試合展開だったとしても、会見でファン、サポーターに触れないことはない。
ファンを「笑顔で帰す」ことができなかったこの日、増本監督は試合の行方を決定づけた瞬間に言及した。
「後半の入りの一点が重かったなっていうところですかね。それに尽きるかなと」 。
プレーオフ出場権を争う金沢はこの日0-1で相模原に敗戦。結果として、86分に渡邉颯太が挙げた1点が得失点差に影響し、かろうじて6位にとどまる形となった。
残り試合、まさに「負けられない戦い」が続く。
「どの試合も落とせない、目の前の試合を勝ち続けるしかないというところは変わっていない。残り3試合どうするかを考える前に、目の前の次のゲームに向けて何をしていくのか、そのゲームをしっかり勝ち切るためにどうしなきゃいけないのかというところに目を向けてやっていきたい」と増本監督は前を向いた。
泣いても笑っても、今季のホームゲームはあと一戦。
最後の試合は、みんなで笑顔で帰ろう。
次戦は11月16日(土)、アウェー・Axisバードスタジアムでガイナーレ鳥取との一戦に臨む。そして翌週、11月23日(日)にはプレーオフ出場権を争うツエーゲン金沢とミクスタで対戦する。