移りゆく街をずっとそこで見守ってきた「丸ポストのある風景」〜宝塚市篇〜【後編】 宝塚市
消えゆく丸ポストのある風景に魅せられて宝塚市内の丸ポストを訪れてみることにした筆者。せっかくなら全ての風景を見て見たいと思い調べてみました。実は事前の情報収集ではは10数カ所の候補地をリストアップしてたのですが、行ってみると最近まであったものが撤去されていたりで実際にあったのは6カ所でした。
【前編】でご紹介した3カ所に続き、あと3カ所を紹介しますね。
④小林5丁目(すき家 宝塚小林店前)
これは意外なところにありました。宝塚市内から阪神競馬場に続く県道337号線沿いにある「すき家」の真ん前で住所は小林5丁目9-100。
交通量のかなり多い道にある道沿いのファーストフード店と丸ポストのミスマッチな感じが逆に斬新な景色に見えます。時代とともにまわりの街並みがどんどん変わっていく中でずっとその場所にあったんだなと言うことを改めて痛感しました。
⑤仁川旭ガ丘7丁目(住宅街の中)
先ほどのすき家前の丸ポストから西宮方面に向かい、阪神競馬場を少し超えたあたりの西側にある住宅街の中で、住所は仁川旭ガ丘7丁目14あたり。
普通の民家の前にポツンとありました。ちょうど通りがかった下校途中の学生とのワンショットはまるで丸ポストがその地域を見守っているような素敵な風景でした。
住宅と少し離れて設置してあったので後ろ姿も見せてもらいました。ずんぐりとしたフォルムがやっぱり可愛いです♪
⑥御所の前町6丁目(御所の前公園前)
6カ所目は宝塚市役所を1kmほど少し南に行ったところにある御所の前公園の前。ここの丸ポストも公園で遊ぶ子供たちを見守っているような感じでした。
製造されてから半世紀以上も経ったものなので当然ですが、ポストは何度も再塗装されて使われているようで、それぞれの風合いが少しずつ違っています。
ここのポストは塗装が結構剥がれてしまっていましたが、ビンテージ感あふれるその姿もすごくアジがあり絵になります。まわりの景色にもすごく馴染んでいました。
[まとめ]
2025年10月現在で、宝塚市内にある現役の丸ポストはおそらく全部で以下の6カ所(※筆者調査によります)。いずれも昭和24年(1949年)〜昭和44年(1969年)まで製造されていた「郵便差出箱1号丸型」でした。
①安倉中1丁目
②小浜5丁目(小浜会館向かい)
③武庫山2丁目(宝塚南口近くの住宅街)
④小林5丁目(すき家 宝塚小林店前)
⑤仁川朝日丘7丁目(住宅街の中)
⑥御所の前町6丁目(御所の前公園前)
長い時間その場所で人々のメッセージを預かり続けた丸ポストのある風景はなんだか心が温かくなるような風景ばかりで、これから先もずっと残っていてほしいと思いました。
場所
④小林5丁目(すき家 宝塚小林店前)
(小林5-9-100)