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伊賀ブランド 適した環境から古代黒米「忍米」

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「忍米」を紹介する森口さん=伊賀市で

 三重県伊賀市阿山地区で生産された古代黒米「忍米」は、地区特有の粘土質の土と良質な水という米作りに適した自然環境から生まれた。

 米に麦やアワ、黒米などを混ぜた五穀米は一般的に良く知られているが、黒米だけの商品は貴重だという。また「黒米も収穫された時には白や茶色のものが混じるが、それらを取り除き、真っ黒な米だけを厳選した。栄養価も高くおいしい」と話すのは、販売元の忍者文化協会(同市上野忍町)の森口あゆみさん。

 忍米の食べ方は、白米3合に大さじ1杯を混ぜて炊くだけ。赤飯より、やや濃い紫色になる。酢を加えるとピンク色になり、慶事にも最適だという。

 昨年11月に東京であった「伊賀上野忍者フェスタ」で販売したところ100パックが完売するほどの人気だったそうだ。

 2014年に発足した同協会は、伊賀市の特産品の開発や農業振興を通じて地域の活性化や伊賀忍者のブランド価値を高める活動を行っている。

 黒米の耕作面積は現在1000平方メートルだが、年々拡大していく方針。また、同市槙山にある古民家を改装し、今春にオープンする予定の民泊で、忍米を使ったレシピの紹介や料理の提供をするそうだ。

 森口さんは「自治体や地元業者と協働しながら、黒米を皮切りに黒いキクラゲ、紫のジネンジョなども栽培し、忍者文化と組み合わせて地域の活性化に貢献していきたい」と話している。

 忍米は、同上野桑町の居酒屋「くノ一家」の他、同協会の通販サイト、各種イベントなどで購入できる。価格は1パック300グラム入りで1500円(税別)。

 問い合わせは同協会(0595・44・6771)まで。

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