じつはすごい!「レンコン」の“意外な4つの栄養”「積極的に食べたくなった!」「知らなかった」
独特の食感が人気の「レンコン」。一年中スーパーなどで見かけますが、今が旬の晩秋レンコンは、粘りのある食感と甘みが楽しめます。老舗の青果仲卸業「小林青果株式会社」さんによると、じつはレンコンはアンチエイジングの面でもおすすめの食材なのだそう。今回は「レンコン」に含まれる豊富な栄養素と、食べることで得られる健康効果について教えていただきました。
教えてくれたのは……小林青果株式会社さん
創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。
レンコンに含まれる栄養素【4選】
穴が開いているレンコンは、その形状から「先の見通しがきく」という縁起物として、おせち料理や精進料理によく利用される野菜です。古くは漢方薬として使用されたほど、レンコンには豊富な栄養が含まれています。この中から代表的な4つの栄養素と健康効果についてご紹介します。
ビタミンC
レンコンにはみかんの1.5倍のビタミンCが含まれています。強い抗酸化作用と疲労回復や免疫の向上が期待でき、皮膚や骨を強くする働きもあります。本来ビタミンCは熱に弱いのですが、レンコンに含まれるでんぷん質がビタミンCを熱から守るので、加熱しても残存率は高いです。
食物繊維
レンコンには水溶性食物繊維のペクチンも含まれますが、不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は水に溶けにくい食物繊維で、水分を吸収して便のかさを増し、排便をスムーズにする働きがあります。
カリウム
カリウムは尿中にナトリウムの排出をする働きがあります。塩分の取りすぎを調整し、高血圧の予防に有効といわれています。
タンニン
レンコンにはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。タンニンには抗酸化作用があり細胞の老化を防ぎます。また抗炎症作用や止血作用もあります。
レンコンの栄養を閉じ込めた”おすすめレシピ”
レンコンの調理には電子レンジがおすすめ。電子レンジでの加熱はビタミンCが残りやすく、レンコンの栄養素を効果的にとることができます。
また、レンコンは生食が可能な野菜です。れんこんを酢水にさらすことで、アク抜きと同時に変色も防ぐことができます。生で食べる場合には、新鮮なレンコンをよく洗ってから使用しましょう。胃腸が弱い方や乳幼児は、生食は避けた方が安心です。
こちらでは電子レンジを使ってつくるメニューと、生のレンコンを味わうメニューをご紹介します。分量はお好みで。どちらも簡単なのでぜひお試しくださいね。
レンコンのきんぴら
【材料】
・レンコン
・ごま油
・醤油
・みりん
・砂糖
・白ごま
【作り方】
1. レンコンを薄くスライスし、水にさっとさらします。
2. 耐熱容器にレンコン・ごま油・醤油・みりん・砂糖を入れてよく混ぜます。
3. ラップをして電子レンジで加熱します。(600w・5分)
4. よく混ぜて器に盛り、白ごまを振りかけたら完成です。
レンコンの梅肉和え
【材料】
・レンコン
・酢
・梅干し
・みりん
・醤油
・かつお節
【作り方】
1. レンコンを薄切りにし、酢水にさらします。
2. 梅干しを細かく刻み、みりんと醤油を加えて梅肉ソースを作ります。
3. レンコンの薄切りを梅肉ソースで和えて、器に盛ります。
4. 上からかつお節を振りかけたら完成です。
レンコンには、加齢による不調を予防してくれるさまざまな栄養素が豊富に含まれています。おいしい旬のレンコンをぜひ積極的に毎日の食事に取り入れてくださいね。
鈴木杏/ライター