【鬼畜検証】ダイエット中の意志が弱い先輩を「鳥貴族」に誘ったらホイホイついてくるのか? 軽い気持ちで試してみたら地獄だった
当編集部の原田たかしは、とにかく意志が弱い。あまりにも意志が弱すぎて、かれこれ6年くらいダイエットをし続けている。……先輩だがそろそろ言わせてほしい。アンタ本当に痩せる気があるのか?
そこで今回は、原田の意志を確かめるべくあえて飲みに誘ってみることにした。必死にダイエットしているならきっと断るはずだ。もしこれでホイホイついてくるようなら、いよいよ原田は救いようのないクズである。
・意志が弱い男
ある日の編集部。佐藤パイセンが斜め前に座る原田に話しかけていた。
佐藤「原田、どうだ? 順調か?」
原田「いや~、昨日ちょっと食べすぎちゃって……」
佐藤「バカ野郎! しっかりしろよ! だから瘦せないんだよ!!」
原田「でも前よりは少しずつ減ってきてますんで……」
……というような会話を、2人は数年に渡って毎日のように繰り広げている。壊れたオモチャかお前ら。何回繰り返すんだよこのやり取り!
・ゴールは目前
現在、原田の体重は67.5kg。66kg台まで落とすことが当面の目標らしいが……え? あとちょっとじゃないの! 頑張れ原田さん!!
というワケで、さっそく飲みに誘ってみようと思います。どうか断ってくれますように。九州男児の強さを俺たちに見せてくれ!
あひるねこ「原田さん、今日このあと暇ですか? よかったら飲みに行きません? いや、別に大した用事じゃないので全然断ってくれていいんですけど……」
原田「ええよ」
ええんかーーーい!
・まさかの快諾
自分で誘っておいてなんだが、ダメだろ飲みになんて行ったら。そこは我慢しないと。しかし原田はノリノリで、「いつ出る? こっちはもう準備できてるから」と逆に私をせかしてくる始末。場所は会社近くの鳥貴族だ。
さすがにここは自制してソフトドリンクを頼むだろう……と思いきや、原田が注文したのは普通に生ビール。ダイエット中にプレモル飲むとか人生舐めすぎだろ。プレミアムな時間を過ごす気満々である。
原田「乾杯のビールは、映画の始まりに流れる東映のロゴみたいなもの。つまり、まだ本編じゃないんよ。だから飲んでも平気平気」
──ちょっと何を言っているのか分からないが、そこへ一緒に頼んだ『キャベツ盛』がやって来た。あ! やっぱり野菜中心なんですね! エライ!!
と思ったら焼鳥もめっちゃ来たぞ! どこがダイエット中なんだコラ!! 痩せたいのに『貴族焼』頼んでんじゃねェェェェェェエエエエ!
原田「いや、『貴族焼』でもこれは胸肉やからね。ヘルシーだから何本食べても大丈夫。しかもタレじゃなく塩やし」
原田「砂肝は歯ごたえがあって顎が疲れるからダイエット効果がたぶんある。だから何本食べても大丈夫っしょ。知らんけど」
原田「軟骨なんて、ただの骨やん? 冷静に考えて骨で太るわけがないやん? だから何本食べても大丈夫」
こんなポジティブなクズは見たことがない。ロケットニュースのクズ代表と言えば佐藤パイセンだが、原田はパイセンとはまた違ったベクトルのクズである。たかだか十数名の編集部に2人もクズがいるのか……。
ここで道具をビールからメガハイボールに切り替える原田。「ハイボールはビールよりも太りにくいから、メガジョッキでもただちに問題はない」という謎の理論を展開していた。まさにメガクズ。
「山芋は野菜でヘルシーだから逆に痩せると思う」と言いながら『ふんわり山芋の鉄板焼』を口に運ぶ姿は、さながらフライドポテトを野菜と認識するアメリカ人のようだ。
まあ、そんなアメリカ人が実在するのかは不明だが、原田は私の目の前にたしかに存在している。とそこへ……
\ ドン! /
おい!!
・ミスターノープレーキ
やって来たのは、トリキ名物『もも貴族焼』のタレ。マジかよ、いよいよ胸肉でも塩でもないじゃないか。さすがにこれでヘルシーは無理があるだろ! すると原田は……
まずキャベツを食べ……
すぐさま『もも貴族焼』を食べ……
再びキャベツをパクリ。は?
原田「キャベツとキャベツで焼鳥を挟むことによって焼鳥がひっくり返り、すべてがキャベツに変わる。つまりキャベツしか食べてないのと同じなのよ。これをオセロの法則という」
そんなわけあるか!!
・理解不能
原田はその後、ちゃっかり『とり釜飯』まで注文。「ここまで低カロリーなものばかり食べてきたから、これでようやくプラマイゼロやね」と最後まで意味不明な供述を続けた。
本当にダイエット中なんだろうか……?
・ようやく退店
やっとの思いで店を出た我々。しかし誠に残念なことに、原田の進撃は止まらなかった。このまま駅に向かうのかなと思いきや……
え!?
ちょ、おま……
そう……!
まさかの延長戦である。
・アディショナルクズ
トリキからのダイレクト日高屋をキメるナチュラルボーンクズ原田。もはやダイエットがどうこうの問題ではない。お前の意志の固さはホイップクリームか。なんて柔らかさだ。
ハイボールをしこたま飲んで満足したのか、原田はようやく帰途についたのだった。心なしか、どこか重そうな体を引きずって……。
そして翌日──
佐藤「原田、どうだ? 順調か? 朝起きて体重計に乗ったか? そろそろ66kg台になったか? 教えろ、何kgだったんだ?」
原田「68.1kgですね」
佐藤「この……ドクズがァァァァアアア!!」
– 完 –
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.