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【本決算】一正蒲鉾(新潟市東区)は売上高横這いも大幅減益、コスト膨張を吸収できず

にいがた経済新聞

一正蒲鉾本社(新潟市東区)

一正蒲鉾株式会社(新潟市東区)は8月8日、2025年6月期決算(連結)を発表した。

今期(2024年7月1日~2025年6月30日)は、売上高が345億7,900万円(前年比 0.3%増)、営業利益が8億9,100万円(同29.9%減)、経常利益が9億700万円 (同27.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益 が7億4,600万円(同22.0%減)となった。

当期は2021年7月から2026年6月までの第二次中期経営計画の4年目にあたり「国内外のマーケットへの果敢なチャレンジを通じ、事業の成長力・収益力基盤を確立し、ファーストステージ『成長軌道への5年』を確実に実現する」を基本方針として経営課題に取り組んできた。

各セグメントの状況は以下の通り。

<水産練製品・惣菜事業>

売上は、2025年3月1日納品分より実施した価格改定の効果に加え、スティックタイプのカニかまを中心とした販売数量の伸長や、消費者ニーズを捉えた保存性・利便性に優れた商品の堅調に推移。サ
ラダスティックの玉子焼き風味や焼きえび風味など、需要喚起を目的とした新商品の発売も奏功した。一方で利益は、原材料費や労務費等のコスト増加の影響を受けた。

<きのこ事業>

天候不順による野菜の生育不良や相場高騰に伴うきのこ需要の増加により、販売価格は前年を上回ったが、販売量は酷暑の影響を受け生育が不調となったことや、残暑や暖冬の影響による鍋シーズンの
立ち上がりが遅れたことにより伸びなかった。需要期の販売数量の減が大きく、売り上げが前年同期を下回った。原材料や労務費、エネルギー価格等の高騰が続いたことに加え、生育不調の影響もあり、営業損失は2億5,100万円を計上した。

<運送・倉庫事業 >

運送部門は、主に輸入青果物の定期便減便や設備投資関連費用の増加が影響し、売上高および利益は前年を下回った。倉庫部門は、取扱構成比の高い水産物の不漁に加え、寄託者の原料調達方法が保管コストを意識した当用買いへと変化したことなどから、在庫水準が低調に推移し、売上高は前年を下回ったが、一方で、継続的な庫内管理の最適化を推進した結果、利益は前年を上回った。

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