パンとスイーツのどちらも楽しめる!薬院・平尾駅から近いブーランジェリーパティスリー
薬院駅から平尾駅へ、高架下を歩いている途中、一本横道に入った場所にあるアパートがパサージュ・エフ。一歩足を踏み入れると、レトロで洗練された空間が迎えてくれます。そんな素敵な空間の一番奥にあるのが、今回の目的地「E-ji」です。
2018年に、パティシエの上村英二さんがオープンした「E-ji」。「休みの日にはよくスイーツ店を巡っていたのですが、実はパンも好きでいろんなお店を食べ歩きました。せっかくお店をやるなら、スイーツだけでなくパンにも挑戦することにしたんです」と上村さん。2023年には、パンがメインの姉妹店「&E」も桜坂にオープンしています。アンティーク調のおしゃれな店内には、パンやスイーツなどが並びあっちこっちと目移りしながら選んでいきました。
まず選んだのは、艶々のキャラメリゼに期待が高まる「クイニーアマン」(300円)です。創業時からの人気商品だそうで、キャラメリゼされた表面のガリッと食感と、芳醇なデニッシュ生地が楽しめます。上村さんが独自にブレンドした小麦粉を使った滑らかな生地はバターたっぷりで、香りも良くリッチな味わいです。
両手で持ち上げるサイズの「フォカッチャ」(ホール1500円)はリピーターが多い逸品。マッシュポテトが練り込まれた口溶けの良い生地が特徴で、2分の1サイズ(750円)、4分の1サイズ(375円)もあります。
数種類あるベーグルの中からは、「ずんだフロマージュ」(340円)と「クリームチーズとあんこのベーグル」(340円)をチョイスしました。以前はハード系のパンが中心でしたが、「最近はベーグルづくりにハマっていて……」と上村さん。現在、ベーカリーコーナーのベーグル率が上昇中なのだそうで、この日はサンドも合わせると10種類ほどのベーグルが並んでいました。刻んだ枝豆とチーズが練り込まれた「ずんだフロマージュ」は夏限定の味ですが、あんこの優しい甘さが楽しめる「クリームチーズとあんこのベーグル」は、季節に関係なく店頭に並ぶ予定。「表面が固くなるくらい、しっかりとリベイクするのがおすすめです」との言葉に従っていただくと、ベーグルらしいむぎゅっともちもち食感が楽しめました。
もちろん、パンだけでなくスイーツもチェックを。SNSで特に人気を集めているのが「ピスタチオクリームパン」です。クロワッサンにピスタチオクリームと季節のフルーツを挟んだもので、この日ショーケースに並んでいたのは「アメリカンチェリー入りピスタチオクリームパン」(600円)。パリッと軽やかなクロワッサンに、ピスタチオの香りとコクがある甘さ控えめのクリームとアメリカンチェリーが絶妙にマッチします。今や「E-ji」を代表する人気商品ですが、もともとは売れ残ったクロワッサンを上村さん自身が食べるためにクリームを挟んだことが商品誕生のきっかけだったそう。「想像以上においしくて……。今はクロワッサン単体の商品はなく、すべてクリームパンで提供しています」と笑います。イチゴ、イチジク、シャインマスカットなどその時期の果物を使うだけでなく、マロンクリームで登場する秋季限定の味もあるというから楽しみです。
このほか旬の果物を使ったケーキは数種類用意されています。夏に登場する「レモンのタルト」(535円)は、タルトにレモンカードを敷き詰め、レモン果汁入りのメレンゲクリームでデコレーションした甘酸っぱく爽やかな味わいです。
訪れた日も、ひっきりなしにお客さんが来店していた「E-ji」。たくさんの商品から選びたいなら、正午過ぎに出かけるのがおすすめです。自分用だけでなく、手土産やギフトなど、さまざまなシーンで活躍してくれるブーランジェリーパティスリーです。
E-ji (エージ)
福岡市中央区大宮1-6-17パサージュエフ112
092-406-9279