「死にかけだった」オリラジ中田がYouTube大学を始めるまで
メインパーソナリティ・パンサー向井の周りには、個性豊かなパートナーが勢ぞろい。さらに、お笑い芸人やタレント、アーティストなど、愉快 なゲストが毎日やってきます。
この日はパンサー向井と火曜パートナーココリコ・田中直樹でお届け。
12月17日(火)のゲストは、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さん! YouTubeを始めるまでの苦悩や、これからの展望を語っていただきました。
「毎日2時間喋らないと体がおかしくなっちゃう」YouTuberの礎を築いた“毎日生配信“
向井:渋谷にある∞ホールっていう若手の劇場、ここから今をときめく若手がたくさん出てますけど、そもそもこの劇場って、オリラジさんのために作られた劇場なんですよね。
中田:「お前らのために渋谷に劇場作ったからな」って。
向井:あの劇場、オリラジのためにできた劇場なんですよ!
田中:その劇場に何回か出させてもらってるけど(笑)
向井:もちろん先輩方も出てますけど。
中田:そこまでしていただいた事務所をまさか辞めるとは(笑)
向井:わかんないもんですね(笑)
中田:劇場までいただくって、どのナンバーワンホストさんでもないですよ。
向井:その時の、劇場のオリラジさんの出方も、365日生配信。あれ何時間くらいですか?
中田:2時間くらいあったと思う。
田中:しかもレギュラーバンバンやりつつやったよね?
中田:毎日劇場とテレビのレギュラーとで全く寝れないみたいな。
向井:僕も朝の帯ですけど、月から木で、金土日ないのに、日々何喋ろうって思ってるのに。あの時期ってどうされたんですか?
中田:もうすっからかん。今となったらなんでもないことを面白い雰囲気で喋れるとかできるけど、腕もないから、空っぽの大学生上がりが舞台に出て、口パクパクさせてるだけだったと思うんですよね。
田中:1年?2年?
中田:2年くらい続けました。ただ、えらいもんでそれが染み込んだのか、私、今でも毎日コミュニティ向けの配信とかで、喋んないと気が済まない体になってるんですよ。
向井:なるほど。
中田:毎日毎日、よく考えたら2時間喋ってるんですよ。
田中:すごいな。
中田:毎日2時間喋って。家族旅行行くじゃないですか。2時間喋るんですよ、配信で。
向井:(笑)
中田:生配信2時間やらないとおかしな体になっちゃって。
向井:家族旅行行っても、時間見つけて2時間喋っちゃうんですか?
中田:そうなんです。家族にも「パパは2時間喋んないとおかしくなっちゃうから」って。人生の喜びが話を聞いてもらうことになっちゃって。
田中:2年間近く、毎日2時間生配信で何か話さないといけないとなると、染みつくよね。
中田:本当にいい経験になったと思います。
向井:今となっては。
中田:あーだこーだ言ったけど、本当に感謝してる。
向井:(笑)
「死にかけだった」中田がYouTube大学を始めるまで
向井:テレビのレギュラーを中田さんが辞めていく時期があって。「もうそういうフェーズなんだ」って驚いたんです。中田敦彦ってテレビで信頼されているポジションになったと思ってたから。
中田:冠が欲しいと。自分の番組でやりたいことやりたい。そう思ったけどできないまま7年過ぎた時に、「戦力外なんだな」って思って、番組やめてって。
向井:そうなんですか。
中田:ヘンテコなTシャツ売り始めたりとか。
向井:アパレルやってました。
田中:あー。それがその時期。
中田:ヘンテコなTシャツをラジオで売ってたんですけど、ラジオも終わって、Tシャツも売れなくなった時に、追い詰められて公園でスマホを回したのがYouTubeの始まりなんです。
向井:へー!
中田:崖っぷちです。
向井:それはなんの動画でしたか?
中田:「人に好かれる話し方」。
向井:(笑)
中田:それで「風がうるさい」って言われて室内に入って、「なんで革ジャンで授業してるんですか?」って言われてスーツにして、授業って言うんならホワイトボードの前の喋ろうってなって、どんどん「YouTube大学」になっていって。
田中:はー。
中田:死にかけだったんです。ラジオもTシャツも売れない、テレビもやめちゃって。その頃、革ジャン着て、六本木の歩道を空見上げながら歩いてる時に、爆笑問題の田中さんがたまたま車で通りがかって、キーって止まって。
向井:はい。
中田:ついこないだまでレギュラー一緒だったんですけど、「このままだと天下取れないんでやめます」ってやめて。その後、Tシャツ売れなくなった中田が、虚空を見つめて歩いてたから、「あっちゃん大丈夫か~!」って言われて(笑)
田中:(笑)
向井:やばい時期ですね(笑)
中田:その数日後に公園でスマホを回し始めるんで。
田中:ギリギリやったんやね。
チョコプラと中田が大喧嘩!?2組のために向井が動く!
向井:チョコレートプラネットって、僕は同期で中田さんの1年後輩でずっと一緒にやってきたんですよ。で、一緒に番組やろうみたいな話をしてたんですよ。チョコプラとオリラジさんでね。
田中:はいはい。
向井:けど気づいたら…なんかガタガタ揉めてたんですよ(笑)
中田:あのね…もう喧嘩。
田中:(笑)
向井:最初はそんな感じじゃなかったですよね?
中田:全然チョコプラと噛み合わないのよ。なんでだろうね、好きなのに。
向井:本来は一緒にやって然るべきはずなのに、気づいたら、憎しみ合ってるというか(笑)
中田:憎しんでないんだけどねえ。ちょっと仲裁してくれるって向井が。
向井:僕が間に入ります!
田中:バッチリじゃないですか。
向井:長田くんとの食事会をセッティングして、和解!
中田:#ふらっとに出て、最後のトークなのにミクロな話(笑)
向井:中田さんのメインのYouTubeとは別に、僕ら近くの芸人とワイワイ楽しくやれる場所を、僕は作って欲しいので、そのために、向井が動くっていう(笑)
中田:優しいなあ。
田中:あっちゃんをずっと近くで見てきてるから、適任者ですよ。
中田:向井しかいないんですよ。向井だけが誰とも揉めてないから(笑)
向井:(笑)
中田:向井しかいない!ラジオにおいても、我々においても、向井頼り(笑)
(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)