「里親子の自立」呼びかけ 市内で大規模な研修会
第70回関東甲信越静里親協議会相模原市研修大会が7月13日、相模原市民会館で開かれた。関東甲信越静地域で里親として活動している人やその支援者らが一堂に集まり、里親を取り巻く環境について意見を交わした。
主催は相模原市さがみの里親会、全国里親会、同協議会。今大会のテーマは「こどもの未来、あなたとともに〜こどもに寄り添い自立に向けてともに歩む里親〜」。会場の参加とオンラインでの視聴を合わせて約400人が参加した。
主催者としてあいさつに立った同協議会の叶登世美会長は「里親も変化する社会に対応しなければならない。この研修で里親子にとって自立に必要な知識や情報を皆さんとともに学び、子どもの未来に役立ててほしい」などと話した。
全国里親会の河内美舟会長は「昭和29年に全国里親会が結成され、5月に70周年記念式典を行った。長年里親としてご苦労いただいた方が表彰され、さらに特別講座を開催し、里親会のあり方を新たにした」などとあいさつした。
基調講演には神奈川県立保健福祉大学の吉田穂波教授が登壇。「受援力〜大人にも、こどもにも、必要な、頼る力の磨き方〜」と題して里親として人に頼ることの必要性を説き、「頼ることが当たり前のことであり、頼らないと辛いという文化を広げてほしい。そうして辛いと思っている人、孤立している人と社会が繋がるようになるといい」と呼びかけた。
表彰式が開かれたほか、分科会も開かれて参加者が4つのテーマに分かれて熱心に意見を交わしていた。
同大会は今年で70回目。今回は市制70周年を迎える相模原市で開かれるとあって終始お祝いムードの中で行われた。参加者を出迎えるエントランスには市制70周年のブースも設けられ、市の職員らがチラシなどを配布し、各地から訪れる参加者に相模原市の魅力をPRする場面もあった。