【小田原市】「認知症への理解広がれ」 啓発団体、9月28日にハルネでイベント
認知症への理解や知識を深めてもらおうと活動する「認知症をにんちしよう会」が、啓発イベントを9月28日(日)にハルネ小田原で開く。9月の認知症月間に合わせたもので、活動10周年の節目に普及啓発を通して当事者や家族への支援を広く呼び掛ける。
同会は、医療や福祉、介護などの団体と県西1市3町の行政が連携して2015年に結成。認知症フォーラムを主催するなど、10年にわたり啓発活動に取り組んでいる。
高齢化の進展に伴い、認知症の有病者数も増加している。小田原市高齢介護課によると、市内の人口に占める65歳以上の割合は2020年に初めて3割を超えた。今年6月末現在では人口18万5955人に対し、65歳以上は5万7788人(31・08%)。22年時点での認知症有病者は、要支援・要介護認定を受けた人の41・5%に上る。
イベントは、認知症に対する理解促進を目指して企画。小田原医師会と歯科医師会、薬剤師会などによる認知症相談をはじめ、脳年齢や体組成計測定、ワークショップなどのイベントを用意。うめまる広場では、会の歩みを振り返る寸劇をはじめ、認知症の介護者を支援する「おだわら・はこね家族会」によるウクレレ演奏と合唱、ゴスペルやダンスなどのパフォーマンスが披露される。
10年の節目にあたり、同会は「活動を通して、認知症への理解が広がり認知症の方やご家族が安心して暮らせるまちづくりに取り組みたい」と話している。
(問)同課【電話】0465・33・1864