Yahoo! JAPAN

三重苦のパン業界“復活”の兆し 倒産件数4割減少 インバウンド需要とコメ高騰が追い風

Shizuoka

写真はイメージ

■パン屋の倒産 昨年の26件から15件に減少

原材料や人件費、エネルギーコストの上昇という「三重苦」に直面してきたパン業界が、“復活”の兆しを見せている。今年の倒産件数は昨年から4割減少し、4年ぶりに前年を下回った。背景には、インバウンド需要の回復やコメ価格高騰を受けたパン食需要の増加があるという。

【写真で見る】富士宮を中心に展開 静岡県のスイーツブランドが東京と大阪に本格進出

帝国データバンクの調査によると、今年1月から10月までに倒産したパン屋の件数(負債1000万円以上の法的整理)は15件で、昨年の26件から大幅に減少した。

帝国データバンクは都市部や観光地に立地するパン屋では訪日客の増加が追い風となり、客足が戻りつつあると分析する。静岡県でも富士山エリアや熱海など訪日観光客が多い地域があり、インバウンド需要の回復がパン屋の利用増につながりやすい環境がある。

コメ価格の高騰でパン食が選ばれやすくなっている点も全国共通の動きで、手軽に購入できる惣菜パンや菓子パンなどは、地域住民が日常的に利用する店舗の需要増につながる傾向がある。こうした背景から、地域密着型の小規模ベーカリーが多い静岡県でも需要拡大が起こりやすい土壌があると考えられる。

パン屋の経営環境は依然として厳しいものの、昨年度は7割近いパン屋が黒字を確保し、最終利益が増益だった企業も4割を超えた。食パンなど基礎的な商品は手頃な価格を維持しつつ、国産素材やストーリー性を持たせたパンには付加価値を反映するなど、価格設定の工夫が利益改善につながった。

また、イートイン需要を取り込む「ベーカリーカフェ」の展開や、「地域密着型」、「コンセプト特化型」など新しい業態への進化も広がっている。観光客と地元客の双方が来店する地域では、こうした形態が強みとなりやすく、静岡県のように観光地と住宅地が隣接するエリアでは相性が良い。

パン食は朝食に限らず、ランチやカフェ需要、贈答品としての用途も広がっている。帝国データバンクは「コスト高に対応できる価格設定と付加価値の両輪で乗り越えられるかが問われる」とまとめている。

(SHIUZOKA Life編集部)

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 狂愛ストーリー「ホタルの嫁入り」テレビアニメ化 ノイタミナ枠で放送

    おたくま経済新聞
  2. SNSはもちろん、アニメの感想は「ぜひ口コミで」——『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』先行上映会レポート|梅原裕一郎さん、梅田修一朗さん、島﨑信⻑さん、小野賢章さん、三吉彩花さん、原作・今村翔吾先生が登壇

    アニメイトタイムズ
  3. キンタロー。「もうママと一緒に寝ない!」娘からの衝撃発言を告白! 第1回「TOY GAME CUP」で“顔面タイム”育児も披露

    舌肥
  4. 伊賀鉄道の「甘いもんとれいん」 予約受付始まる 2月21日運行

    伊賀タウン情報YOU
  5. 商売繁盛を願う丹波の伝統行事 「成松えびす祭」 丹波市

    Kiss PRESS
  6. いきみたい!のに…そこで噂の”テニスボール”が大活躍

    たまひよONLINE
  7. 【黒パンツ】こんなに変わるんだ……!細く見える1月おすすめコーデ

    4yuuu
  8. 大分市で『府内古図 まちあるきツアー』が開催されます

    LOG OITA
  9. 『こうじのチカラ!発酵でつながる大分の味体験講座』が開催されます

    LOG OITA
  10. 不登校児童生徒に配慮した「学びの多様化学校」市民の意見募集 2027年開校を目指す【北九州市】

    北九州ノコト