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THE RAMPAGE・RIKU「慶次が心の衝動のままにどう傾(かぶ)いていくのかが見どころです」~『前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE ~肥後の虎・加藤清正編~』が開幕

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『前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE~肥後の虎・加藤清正編~』

2024年9月27日(金)東京・シアターHにて、『前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE ~肥後の虎・加藤清正編~』が初日を迎えた。初日公演を前にゲネプロ取材会が行われ、主人公・前田慶次に挑むTHE RAMPAGEのRIKUらが意気込みを語った。ゲネプロ公演では、RIKUも作詞に参加したもう一つの主題歌「FIGHT FOR LOVE」も初披露された。その模様が届いたので紹介する。

漫画家・原哲夫が長年にわたって描き続けている歴史漫画の最新作『前田慶次 かぶき旅』(原作:原哲夫・堀江信彦/作画:出口真人)の舞台化作品である本作は、戦国の世を生きた“傾奇者”前田慶次の旅を描く物語。前田慶次の奔放な生き様や、旅先で出会う加藤清正との邂逅、財宝の噂を巡る陰謀を、ダイナミックな殺陣と和太鼓を駆使したロックなサウンド&歌声で力強く表現した。


共演には加藤清正役を演じる白又敦をはじめ、狂言回しとして膨大なセリフ量をこなす権一役の平野良、美しい殺陣で魅せる立花宗茂役の松井勇歩、柳生兵庫助役の大崎捺希、佐々木小次郎役の松田岳ら2.5次元舞台で活躍するキャスト陣が集結。さらに、田中しげ美、鼓太郎、遥りさ、TETO、両國宏、飛龍つかさ、須賀貴匡、モロ師岡、川崎麻世といった各ジャンルで活躍する実力派が名を連ね、慶次の男気あふれる旅をより熱く華やかに浮かび上がらせた。

前田慶次がときの天下人・豊臣秀吉から「生涯傾奇ご免」の御免状をもらう場面から、一貫して慶次は“命がけの意地”を貫き通す。RIKUがTHE RAMPAGEとして培ってきた力強く伸びやかな歌声と、ダンス仕込みの動きが、慶次の型にはまらない自由奔放な生き様と見事にマッチ。決して折れることがない剛柔併せ持つしなやかな慶次像を作り上げた。

中央に組まれた回転舞台を駆使した迫力あるステージングや、愛馬・松風の活躍、登場人物の心情を歌う楽曲に乗せて繰り広げられるアクションなど、舞台ならではの見せ方も本作の魅力。アンサンブルには、LDH発の世界一激しいパフォーマンス集団・RAG POUNDのメンバーも参加しており、戦国時代とダンスパフォーマンスとの融合によって、新感覚の歴史舞台が生まれていた。

本作は物語が進むなかで、各キャラクターのテーマ曲となる楽曲がいくつか登場する。本編後には、それらの楽曲をまとめて楽しめるLIVEパートが披露される。傾奇者な前田慶次の痛快な生き様を本編で楽しんだ後、さらに応援グッズとともにLIVEパートを楽しめるというのも本作の見どころの一つ。この日のゲネプロも、ステージ上の熱に呼応するように客席からも熱い歓声が上がり、一体感ある時間となった。

ゲネプロ公演前に実施された囲み会見には、主演のRIKUをはじめ、加藤清正役の白又敦 、権一役の平野良 、ホセ・ガルシア神父役の川崎麻世 、そして演出を手掛ける 加古臨王が登壇。

RIKUが「慶次の傾奇者らしい、男気のある純粋な生き様が一番の魅力。彼が心の衝動のままにどう傾(かぶ)いていくのかが見どころです。各キャラクターの正義や傾く様、とくに清正との化学反応を楽しみにしてもらいたい」と、目を輝かせながら意気込みを語った。

1ヶ月半の稽古をともにした白又が、「背中で見せて引っ張ってくれるし、同時に支えてあげたい気持ちにもさせてくれる最高の座長」とRIKUを評すると、登壇者全員が大きく頷く。慶次といる時間がとくに多い権一を演じる平野も、「自分の芯がしっかりあって、信念に従って突き進むRIKUの姿に傾奇者を感じた」と、前田慶次とRIKUとの親和性に太鼓判を押した。加古も、「RIKUくんの人柄がカンパニーを引っ張っていってくれた」と語る。その様子からは、いかにRIKUがカンパニーに愛される座長なのかということが伝わってきた。

川崎は、稽古最終日にややフライング気味に稽古打ち上げの準備を始めたRIKUのお茶目なエピソードを披露するとともに「本当にかわいかった。RIKUをはじめ、たくさんの子供ができたような気持ちになれた、楽しい稽古期間だった」と目を細める。

そんな川崎に対して、RIKUは仲の良いカンパニーになれたのは“麻世節”のおかげだと語る。「僕らが“麻世節”と呼んでいる麻世さんのダジャレが飛び出た瞬間、『ヤッター!』となる」と笑顔を見せると、すぐさま川崎が「陳腐な神父」と、自身の役柄を絡めたダジャレで応戦。RIKUが「これです、これ!」とガッツポーズで喜び、会見は大いに盛り上がった。

ゲネプロでは、RIKUが作詞に参加したもう一つの主題歌「FIGHT FOR LOVE」が初解禁に。本編後のミニライブでも、力強く慶次の生き様を歌い上げるダンサブルな本楽曲がラストを飾った。公演期間中は、先に発表されていた主題歌「縁」と回替わりで「FIGHT FOR LOVE」が披露される。RIKUが作詞のポイントとして挙げた「この曲を聴けば前田慶次がどういう人柄なのかがわかる」という点を噛み締めながら聴いてもらいたい楽曲だ。

会見の最後にRIKUは、「観劇を悩みながら今これを読んでいる方は、今すぐ舞台公式HPに飛んでください! そして観にきてください! そう自信を持って言えるくらい、自分たちが誇れるような内容になっていますし、こういった演劇作品だからこそ届けられる“Love Dream Happiness”があると思っています。僕たちが大好きなこの作品を一人でも多くの方に見届けてもらいたい」と熱く語り、会見を締めくくった。

本公演は、東京公演が9月27日(金)~10月6日(日)までシアターHにて、大阪公演が10月31日(木)~11月4日(月・休)までサンケイホールブリーゼにて上演。

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