菜の花のゆで方とゆで時間まとめ。鍋とレンジはどちらがおいしい?
菜の花のゆで方とゆで時間まとめ
菜の花をゆでる方法には、鍋と電子レンジの2通りがあります。鍋でゆでる場合は、お湯を沸かす手間がかかるものの、時間を調整しながらゆでることで食感よく仕上げられます。
一方、電子レンジは手軽に調理できますが、水分が抜けやすく、火の通し方に差をつけにくいため、仕上がりが悪くなるおそれがあります。それぞれの特徴を活かし、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
ゆで方 / ゆで時間 / メリット / デメリット
鍋 / 茎を入れて30秒ゆで、つぼみと葉を加えてさらに30秒 / 食感よく仕上げやすい / お湯を沸かす手間がかかる
レンジ / 耐熱ボウルに茎→つぼみ→葉の順で入れる。ラップをかけて1分30秒加熱 / 簡単 / 食感よく仕上げるのがむずかしい
【鍋】菜の花のゆで方 に変更
葉はやわらかく、茎は硬めなので、ゆで方には工夫が必要です。ゆですぎてしまうとべちゃっとなり、せっかくの食感が損なわれてしまうことも……。基本のゆで方をマスターすれば、いろいろな料理にアレンジ可能です。旬の味わいを満喫しましょう。
材料(1束分)
菜の花:1束
水:1L
塩:10g
作り方
菜の花を切る
ボウルにたっぷりの水を入れ、菜の花を振るようにして洗います。縦2~3等分にカットし、茎と葉、つぼみに分けます。
お湯を沸かす
鍋に水を入れ、沸騰したら塩を入れます。
※塩を入れるのは、えぐみをおさえて旨みを引き出すためです。
菜の花をゆでる
最初に、硬い茎の部分からゆでます。30秒後につぼみと葉の部分を加えて、さらに30秒ゆでます。
※茎の太さによって、最初の茎のゆで時間をかえましょう。直径5mmくらいの太さなら5秒、直径1cmくらいの太さなら 30秒、直径1~1.3cmくらいの太さなら40秒くらいが目安です。
冷水にあげる
ザルで菜の花をあげてお湯を切り、すぐにボウルに張った冷水につけて冷やします。菜の花に熱が入りすぎるのを防ぎ、食感と鮮やかな色合いをキープしましょう。
水気を絞る
ザルに菜の花をあげ、手でぎゅっと絞って水気を切れば、ゆであがりです。
おいしくゆでるためのコツ
菜の花がしんなりしているときは、茎の下部分を1cmほど切り、1時間ほど水につけておきましょう。シャキッとした状態にしてからゆでます。
たっぷりのお湯でさっとゆでるのがポイントです。菜の花の5倍くらいのお湯を準備しましょう。お湯の量が少ないと、菜の花を入れたときにお湯の温度が下がってしまいます。
1Lのお湯に対して、食塩や精製塩は小さじ2杯弱、粗塩(天然塩)は小さじ2杯を目安に入れてください。塩を入れることで色合いを保ち、栄養成分が流れ出るのを防げます。また、えぐみを防いで旨みを引き出す効果もあります。
菜の花の基本のゆで時間は、茎を入れて30秒ゆで、つぼみと葉を加えてさらに30秒です。茎の太さによって、最初の茎のゆで時間をかえましょう。直径5mmくらいの太さなら5秒、直径1cmくらいの太さなら 30秒、直径1~1.3cmくらいの太さなら40秒くらいが目安です。
ゆですぎてしまうと食感が損なわれ、色合いも鮮やかさが失われてしまいます。予熱でも火が通ってしまうので、すぐに冷水につけましょう。
【レンジ】菜の花のゆで方 に変更
もっと手軽に菜の花をゆでたいという人のために、電子レンジを活用する方法を紹介します。電子レンジなら、鍋でゆでる方法に比べて時短になりますし、洗い物が少なくなるので便利ですよ。
材料(1束分)
・菜の花……1束
作り方
1. 菜の花を切る
ゆでるときと同様、ボウルにたっぷりの水を入れ、菜の花を振り洗いします。縦2~3等分にカットし、茎と葉、つぼみに分けます。
2. 菜の花を電子レンジで加熱する
耐熱ボウルに菜の花を入れてフタまたはラップをし、電子レンジで1分30秒ほど加熱します。このとき、火の通りにくい茎をボウルの一番下に入れ、その上につぼみを置き、一番上に葉をのせます。
3. 冷水にあげる
加熱した菜の花は、すぐにボウルに張った冷水につけて冷やします。
4. 水気を絞る
ザルに菜の花をあげ、手でぎゅっと絞って水気を切ればOKです。
おいしく加熱するコツ
菜の花をレンジで加熱する際は、水分を失わないようにすることが大切です。洗った後の水切りは最小限にし、乾燥を防ぎましょう。
電子レンジは下にあるものの方が火の通りが早いです。茎を下にして、その上につぼみ、葉の順に重ねて、加熱ムラを防ぎましょう。
加熱しすぎてしまうと食感が損なわれ、色合いも鮮やかさが失われてしまいます。予熱でも火が通ってしまうので、すぐに冷水につけましょう。
菜の花の保存方法
ゆでる前の保存方法
菜の花はしなっとしおれやすいため、ひと手間かけて保存することで新鮮さを保てます。湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。
ゆでた後の保存方法
【冷蔵保存:約2日】
ラップに包むか保存容器に入れて、冷蔵庫で保存します。しょうゆや白だしを少量まぶすと、傷みにくく、和え物や炒め物などに使うとき便利です。
【冷凍保存:約2週間】
ラップに包んでからジッパー付きの冷凍保存袋に入れ、冷凍庫で保存します。1回分ずつ小分けすると使いやすいです。冷凍したい場合は硬めにゆでると食感が保てます。スープや炒め物には凍ったまま使いましょう。
菜の花をおいしく食べよう!
「春の皿には苦みを盛れ」という古くからの言い伝えがあるのをご存じですか?菜の花を筆頭に、春野菜には独特の苦みがあるのが特徴です。ゆでて食べることの多い菜の花は、基本のゆで方をおさえておけば、いろいろな料理へのアレンジもしやすくなります。ぜひ参考にしてくださいね。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:長曽我部 真未(管理栄養士)