マチをきれいに、みんなを幸せに!小学生が独自に続ける「ゴミーズ」の活動
「私たちの遊び場を汚さないでほしい!」
立ち上がったのは地元の小学生たちでした。
4年前から続く活動、きっと心もきれいになります。
連載「じぶんごとニュース」
立ち上がった「ゴミーズ」
4月19日、小雨がぱらつく早朝の公園に、子どもたちが集まってきました。
「ゴミーズサードを始めたいと思います」
手には、火ばさみとごみ袋。
立ち上がったのは彼ら、その名も「ゴミーズサード」。
札幌市東区の栄北小学校の児童などによる、ごみ拾いの活動です。
毎週土曜日、朝7時からがゴミーズの決まり。
この日は、雪どけのあと、今年初めて行った活動で、小学1年生から中学1年生までの15人ほどが参加しました。
リーダーは、小学5年生の井本唯太くん(10)です。
「そこも掃除した方がいいかも!」
排水溝の中に…植木の中。
土に埋もれたごみも。
家電のようなものまで捨てられていました。
「いつも自分たちが遊んでいる公園をキレイにして、みんなで楽しく安全に遊びたいなっていう思いでやってます」
グループが「サード」=3番目と呼ばれるのにはワケがあります。
「ありがとう」がうれしくて
中学1年の倉内凰羽さん(12)です。
もともと「ゴミーズ」は、4年前に凰羽さんの兄が友だちと始めたのがきっかけで、凰羽さんも自然とその輪に加わりました。
「ごみ拾いから帰ってきたお兄ちゃんが、『ありがとうと言われて、うれしかった』と言っていて、そのときに自分もそういう気持ちになってみたいなって思って」
凰羽さんは、兄の中学進学とともに「ゴミーズセカンド」として引き継ぎましたが、自身も3月に小学校を卒業。
毎回参加できないため、リーダーを井本くんに譲り、「ゴミーズサード」となりました。
「井本くんは自分の思いを受け継いでくれたので、栄西公園がキレイになるまで続けてほしいと思います」
「ゴミーズ」がごみ拾いを始めて、約45分。
集まったごみは、40リットルの袋2つ分になりました。
「サード」のリーダー、井本唯太くんは「公園だけじゃなく、周りのマチもキレイにして、みんなの安全を守りたいと思います」と晴れやかに伝えてくれました。
マチがきれいになれば、みんなが幸せになれるはず。
そう信じて「ゴミーズサード」は活動を続けています。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月22日)の情報に基づきます。